映画『ラーヤと龍の王国』信じる力!東南アジアファンタジー♪
久々のディズニーアニメの新作!
「信じれば想いは必ず通じる!」がテーマの昔話とファンタジーを合わせた東南アジアが舞台のヒロインアクション映画です。
古代の東南アジアに旅行しているかのような気分にさせてくれる映像満載です。
登場人物もかわいい!国を救った伝説の龍が実は愛嬌があって親しみやすかったり、かわいい赤ちゃんだと思っていたら恐ろしく頭がキレ運動能力が抜群の泥棒だった!など見ていてあきない最後まであっという間の素敵な映画でした♪
目次
あらすじ
伝説の龍
昔むかし、クマンドラという国があった。そこでは人間と龍が仲良く暮らしていた。
しかしあるとき煙の怪物ドルーンがあらわれた。
ドルーンに触れたものはたちまち石にされてしまうという恐ろしい怪物だった。
煙なので自由自在に形を変え、猛スピードで国中を動き回り、多くの人々を石に変えてしまった。
そのような中、ある龍のきょうだいが力を合わせてドルーン退治に強力な威力を発揮する“龍の玉”をつくりあげた。
最後に残った1匹の龍はきょうだいから “龍の玉”をたくされ、戦いに勝ちドルーンの封じ込めに成功した。
“最後の龍”シスーはやがて伝説の龍として語り継がれるようになった。
5つに分裂したクマンドラ国
怪物ドルーンの恐怖はなくなったものの、その戦いのせいで平和でひとつにまとまっていたクマンドラ国は5つに分裂してしまった。
そしてお互いが疑心暗鬼で信用せずいがみあう敵国になってしまった。
和解の食事会を
そんな関係をなんとか修復したいと願っていたハート国の長(おさ)は、5つの国の長(おさ)たちを集めて食事会を開くことにした。
ハート国は“龍の玉”を保存し守っている国だった。
怪物を封じ込めた威力のある“龍の玉”があれば恐れるものはないと思っていた各国の長(おさ)たちは、我が国にも“龍の玉”があれば良いのにという気持ちもあった。そのためハート国に対して嫉妬心もあり友好的な関係を築くのは難しかった。
ラーヤ
ラーヤはハート国の長(おさ)のひとり娘だった。ハート国では長(おさ)と娘でこの“龍の玉”を守っていた。大人達のいがみあいを尻目にまだこどもだったラーヤと、ファング国の長(おさ)の娘・ナマーリは初対面で仲良くなる。
龍の玉
すっかり気を許したラーヤはナマーリに“龍の玉”を見せたくなった。そして“龍の玉”を保管している場所へ連れて行く。
“龍の玉”を見たナマーリは豹変する。ラーヤに“龍の玉”の居場所に連れて行ってもらう目的で話を合わせ仲良いふりをしていたのだ。ナマーリは狼煙(のろし)をあげて“龍の玉”の居場所を知らせる。
大人たちがかけつける。
“龍の玉”は奪い合いになって、地面に落ち、割れてしまった。大人達は割れた破片を盗みそれぞれの国に持ち帰ってしまった。
さあ、大変!
“龍の玉”が割れてしまったことにより、怪物ドルーンがよみがえってしまった。
煙に巻き込まれ、次々と石になっていく人々。ラーヤと一緒に逃げていたラーヤの父・ハート国の長(おさ)は足に怪我を負い、逃げ切れないと判断し、ラーヤを川へ投げ込む。ドルーンの弱点は水だった。水に入ればドルーンにやられることはない。ラーヤは川へ投げ込まれ無事だったが、父は石になってしまった。
あれから5年。
ラーヤは旅を続けていた。
伝説の龍シスーを見つけ出し、怪物ドルーンを退治し、平和なクマンドラ国を蘇らせる、そう願いながら。
甘すぎる
そんなに大事な龍の石を父親と小さな娘だけで守っているところが甘すぎる!
隣国同士がギンギンに対立しているのに、会食で和解しようとするなんて余すぎる!
そして簡単にやられてしまう。
昔話でありがちですが、あまりにも甘すぎるお話の設定は「わざと?!」と思ってしまうくらい。
その甘さゆえにお話が展開していくのですが。
勧善懲悪
「勧善懲悪」の今回の悪はラーヤを裏切るナマーリ。ナマーリは親しげにラーヤに近づき気を許したラーマを裏切る。1対1で激しく剣で戦う場面も。しかしラーヤの「信じる心」に心が揺さぶられ改心。和解する。
本当の「悪」は煙の怪物ドルーンだった。最後はお決まりのパターンで悪者ドルーンが退治されるわけですが、言葉を話さない「煙」なので“やたれたー!”といった感じはないのがいつもと違います。
煙の怪物ドルーン
煙にふれたら石になってしまう。
弱点は水と龍の石。
龍の石をかざせば、撃退できる。
水の近くにいれば近づいてこない。
ストーリー
エンドロールに「story」に携わった人たちの名前がずらり。ディズニーアニメは多くの人が知恵を絞り出しお話を作っていることに、いつも感心します。
練りに練られたおもしろい作品になっているのですね!
舞台
舞台は東南アジア。
タイ、ベトナム、マレーシアあたり。
景色や食べ物、服装、家などそれっぽい。
ディズニーアニメでは初。
おじぎ
親指と親指、人差し指と人差し指を合わせて輪を作り頭を下げるというおじぎの仕方。そういうおじぎの仕方は本当に東南アジアのどこかの国の風習なのか、今回のアニメでそれらしく作ったのか?
登場人物
登場人物が魅力的です!
トゥクトゥク
アルマジロのように皮膚がウロコ状の堅い板(ウロコ甲板)で覆われている。
ダンゴムシのようにくるりと丸まることができる。
小さい頃は手のひらサイズ。大きくなったらラーヤよりも大きく、ラーヤはその上に馬のように乗って移動している。
顔が可愛らしい。
ノイ
かわいい赤ちゃん。しかし泥棒。恐ろしく頭が良く、運動能力が高い。愛くるしい笑顔で人をだまして盗むという手口。憎めない。
シスー
龍。“龍の石”でドルーン(煙の悪者)を退治したと伝えられてきた”最後の龍”ではあるが、最強の龍ではなかった。
きょうだいは石にされたが、”龍の石”を託されたシスーは助かった。
ちょっと間抜けなところがクスっとしたくなる人の良い龍。
龍の姿になったり人間の姿になったりしてラーヤの旅を助ける。
ブーン
ボートの船長。こどもなのにボート漕ぎもして、お客の食事も用意し、接客もする、なんでもこなす敏腕。
短編
本編の前に短編があります。
短編も素敵です!
あらすじ
年配のご夫婦のお話。
若い時は二人ともイケイケのダンサー。
しかし歳をとってしまった今、旦那さんは踊る情熱もなくなり、空虚な日々。
見かねた奥さんがいろいろ仕掛けるけれども、旦那さんの心に火はともらない。
そんなとき雨が降ってきた。
雨の中飛び出すと、若かった頃のように体が動く自分がいる。
雨に濡れると若者に戻るという不思議な現象が起きている!
奥さんも連れ出し二人で若き頃を思い出し、イキイキと踊り出す。
しかし次第に雨雲が移動し始める。
雨があたらなくなると、また老人に戻ってしまうようだ。
急いで雨雲を追いかける。
雨雲の下で雨に濡れながら若者に戻ってダンスを続ける。
雨雲はどんどん去って行く。
雨雲をどんどん追いかける。
やがて雨雲は海の向こうへ行ってしまった。
そこに残ったのは年老いた夫婦。
しかし・・・。