映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』感想&あらすじ
本作は前作『ファー・フロム・ホーム』の続きから始まります。
本編が始まるとすぐに街中の大画面に敵のクエンティン・ベック(ミステリオ)の映像が映し出され、スパイダーマンの正体がピーター・パーカーだと街中に告げられます。
また顔の片側がスパイダーマン、もう片側がピーターの顔の画像も映し出されます。
友人のネッドや恋人のMJも登場し、前作のストーリーがうっすら蘇ってきます。
ああ、こんな感じで終わったんだった。
その出だしは、ウマイものです。
前作を1回しか観ていなかったのですが、まるで前回の続きが始まったように入り込めました。もちろん、前作を観ていない人も違和感なく入っていけるでしょう。
目次
今回楽しみにしていたこと
今回楽しみにしていたのは
「どんなストーリーが展開されるか」
ということ。
もう散々でつくした感のあるスパイダーマン物語。
必ずなんらかの“悪”が登場し、戦い抜くであろうと想像はしていました。
またスパイダーマンスーツが格段にレベルアップした回もあったので、今回はスーツのレベルアップはあるのかな?と。
結果、想像以上のストーリーで充分に楽しめました!
登場人物も盛り沢山!
こうきたか!と。
ストレンジが魔術をかけているときに、ピーターのおしゃべりがすぎて失敗してしまったり、この世界に迷い込んできてしまった者達を元の世界に戻すべきだというストレンジの主張に対し「戻って死んでしまう運命の者は可哀相だ」と反対するピーター。
結局ピーターは元の世界へ戻さなかったため、悲惨な目に遭って後悔します。
こんなところは子供っぽいなーと思ってしまいます。
しかし、子供の設定なのですものね。
意図的に子供っぽさを強調したストーリーにしたのでしょう。
学生の設定
元々、映画『スパイダーマン』は実写不可能とされていたアメリカの漫画を当時のCG技術で再現に成功しました。
この映画は
『スパイダーマン1』
『スパイダーマン2』
『スパイダーマン3』
の3作で完結する予定でした。
しかし人気が出たため4作目以降も続くことになりますが、主役のスパイダーマン役トビー・マグワイアはすでに学生の年齢ではありませんでした。
そこで、主役を変えてリブート作品『アメイジング・スパイダーマン』を発表しました。
リブート作品
『スパイダーマン』シリーズの続編ではなく、設定は同じ。演じる役者が変わっただけです。
そこが少しややこしい。
”リメイク”でもなく”リバイバル”でもなく”リブート”作品なのです。
スパイダーマンが何人もいる!
スパイダーマンは異次元に何人も存在しています。
本作も異次元で活躍するピーター・パーカーという名前のスパイダーマンがこの世界に紛れ込んできます。名前は同じでも姿形が違う。異次元で戦っている相手も違う。
本作では異次元という言葉ではなく、マルチバース(多元宇宙)というそうなので、以下マルチバースと記します。
中でも現在40代のトビー・マグワイアがマルチバース・スパイダーマンとして登場したのは驚きました!
初代スパイダーマンといえば、この方!
といったイメージですから。
テレビ版はもっと古くからあるみたいですけど。
トビー・マグワイアのスーパーマンのときの強敵たちも本作に登場。
マルチバースだから成立することですね。
ドクター・ストレンジとの共演もおもしろかったです。
懐かしい顔ぶれ
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を観ると懐かしい顔ぶれが出てきます。『スパイダーマン1~3』のキャラクターです。
それはドクターストレンジの魔術が失敗して多次元の世界マルチバースからやってきたという設定です。うまくつながっています。
よく考えられた脚本ですよね。
スパイダーマン1~3
『スパイダーマン1』から『スパイダーマン3』を見ることで
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』に出演している“マルチバース”から来た敵たちが、よくわかります。
『スパイダーマン1』からは、グリーンゴブリン。ピーターの親友ハリーの父が人体実験で二重人格となり、やがて悪の人格で支配され、スパイダーマンの敵になりました。
『スパイダーマン2』からは、ドクター・オクトパス。ピーターが尊敬していた学者。核融合による新エネルギーを開発していましたが、首の後ろにとりつけた4本の人工アームに支配されスパイダーマンの敵になりました。
『スパイダーマン3』からは、サンドマン。物理研究所で偶然行われていた分子分解の実験に巻き込まれ、体が砂で構成されている怪人になってしまいました。
あらすじ
クエンティン・ベック(ミステリオ)によって正体を明かされてしまったピーター・パーカー/スパイダーマン。
学校や家にまでマスコミが押しかけてきて大変な騒ぎになってしまった。
そして殺人容疑で逮捕されてしまう。しかし証拠不十分で釈放。
悪い評判が立ち、受験したMIT(マサチューセッツ工科大学)は不合格になる。
友人のMJやネッドまでもパーカーの知り合いということで不合格に。
ピーターはドクター・ストレンジに助けを求めた。
ドクター・ストレンジは魔術ですべての人々からピーターがスパイダーマンだという記憶を消すことを提案する。
いったんは承知したピーターだったが、魔術をかけている途中に「やっぱりネッドは知ったままにしておいて。MJも、おばさんも・・・」とおしゃべりは止まらず、そのせいで魔術は失敗。
「こうなったら大学に直接頼んでみたらどうだ?」
とのドクター・ストレンジの助言に
「そういうこと、してもいいの?」
というピーター。
「まさか、それもせずに魔術でなんとかしようと来たのではないよな?」
というドクター・ストレンジに、うなだれるピーター。あきれるストレンジ。
大学の上層部に直談判しようと、追いかけている途中、高速道路に強敵があらわれる。
戦うスパイダーマン。
とりあえず、この場はしのいだ。
この現象は、ドクター・ストレンジいわく
「魔術が失敗したひずみでマルチバース(多元宇宙)から“強敵”がこの世界へやってきてしまった」
とのこと。
「だから元の世界へ戻すべきだ」
というのはドクター・ストレンジの意見。
しかし戻ってしまったら、死んでしまう運命の者もいる。
「この世界で運命を変えられるのなら、変えて戻ってほしい」
というのはピーター。
意見対立して、戦うふたり。
結局、ピーターは自分の主張を貫きネットとMJの助けを借りて強敵を平和裏にマルチバース(多元宇宙)へ戻すことにした。
しかし、このことがピーターに大変な不幸をもたらしてしまう。
それを乗り越えて戦うピーターたち!
映画
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』
2022年1月7日公開