映画『男はつらいよ』第50作・寅さんは葛飾の誇り

根強い人気の“寅さんシリーズ”。

2019年に22年ぶりに公開され

50作目になりましたね!

50作目は寅さん役の
故・渥美清さんの過去の映像も使い
構成されています。

監督の山田洋次さんは

「先行き不透明で重く停滞した気分の
この時代に寅さんの台詞にあるように

『生まれて来てよかったと思うことが
そのうちあるさ』と

50年をかけて製作したこの映画が
日本のみならず世界中で一人でも多くの
観客の“心の希望”となることを
切に願います」

とコメントしています。

第50作
『男はつらいよ お帰り 寅さん』
2019年12月27日公開
監督・原作・脚本:山田洋次
音楽:山本直純・山本純ノ介

困ったことがあったらな、
風にむかって俺の名前を呼べ”

出演

倍賞千恵子
吉岡秀隆
後藤久美子
前田吟
池脇千鶴
夏木マリ
浅丘ルリ子
美保純
濱田マリ
出川哲朗
立川志らく
小林稔侍
笹野高史
橋爪功

松野太紀
富田望生
倉島颯良
中澤準
田中壮太郎

 

あらすじ

柴又の帝釈天の参道にかつてあった
団子屋「くるまや」は、
現在はカフェに生まれ変わっていた。

寅次郎(渥美清)の甥の満男(吉岡秀隆)は
仕事の合間に執筆していた小説が認められ、
サラリーマンをやめ小説家になっていた。

ある日、満男の最新作のサイン会があった。
その行列には満男の初恋の人だった
イズミ(後藤久美子)の姿があった。

イズミに再会した満男は
「会わせたい人がいる」と
イズミを小さなジャズ喫茶に連れて行く。

その店は
かつて寅次郎(渥美清)の恋人だった
リリー(浅丘ルリ子)が
経営する店だった。

主題歌

オープニング・桑田佳祐
「男はつらいよ」
作詞:星野哲郎
作曲:山本直純

記念すべき50作目は
桑田佳祐さんが歌います。

雰囲気が合っていて懐かしい感じもして
とても良いですね♪

 

吉岡秀隆さん

1970年埼玉県出身

【代表作】
北の国から(監督・倉本聰)
Dr.コトー診療所(フジテレビドラマ)
ALWAYS 三丁目の夕日(監督・山崎貴)

1981年公開の『男はつらいよ』シリーズ
第27作『男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎』
から寅次郎の甥・諏訪満男役で
レギュラー出演しています。

47作『男はつらいよ ぼくの伯父さん』
以降は登場シーンが増えています。

 

【劇伴音楽】山本直純・山本純ノ介

寅さんの最初の音が流れると
「寅さんだ!」と
日本人だったら誰でもわかるくらい
親しみのある劇伴を創られたのが、
山本直純さん。

その長男である山本純ノ介さんが
映画全体の音楽を担当しています。

山本直純さんは私が幼い頃、
よくテレビに出演していました。

お顔は拝見したことはあるのですが、
これも山本直純さんの曲だったんだ!
と思った曲は、

「一年生になったら」

です。

とってもワクワクする曲です。

小学1年生になったら、
あれやこれや楽しいことが待っているよ♪

といった曲です。

作詞は「ぞうさん」でお馴染み、
104歳まで生きた
“まど・みちお”さんです。

 

 

途切れない人気

大迫力の映像、美しいシーンの映像、
スピードあふれる映像など
技術を駆使した映画が
次から次へと公開される中、

山田洋次監督『男はつらいよシリーズ』は
真逆とも思えますが、

いまなおファンが多い人気作です。

たとえば図書館の
DVDレンタル利用状況を見てみますと、
いつでも誰かしら借りているのです。

家で観るのも良いですが

劇場では寅さんの世界に集中して
どっぷりとひたれる良さがあります☆

 

 

感想

『男はつらいよ お帰り寅さん』は予想通り過去の映像をふんだんに使って現在の映像と織り交ぜた映画でした。

メロンの切り分けシーンも使われていました。

※寅さんがもらってきたメロンを寅さんが留守中にみなで切り分け、ひとくち食べ始めた頃合いに寅さんが帰宅する。寅さんの分を切り忘れてしまったことにみなが動揺し寅さんが怒るといったシーンがおもしろいのです。

とくに必見なのは“倍賞千恵子さん”。

とってもキュートでかわいい!
前田吟さん演じる“博”が“さくら”にひと目ぼれするという設定ですが、あんなにかわいい女性ならば好きにならないわけがない!と思うほど素敵です。

ラストは歴代マドンナのワンカット映像が次々と映し出されます。

どの方も魅力的でマドンナに選ばれて納得!といった感じです。

団子屋の“おいちゃん”“おばちゃん”は仏壇の中の写真で登場。

みなさん、年齢を重ねましたね。
当然ですが。

吉岡秀隆さんはハマリ役です。

娘役の桜田ひよりさんも演技達者ですね。
これからも期待できそうです。

寅さんの四角いあったかい笑顔が最高ですね。

それは柴又の世界観と寅さんのキャラが魅力的に感じるからかもしれません。

オープニングでは桑田佳祐さんが、エンディングでは渥美清さんがテーマ曲を歌われていてどちらも良かったです。

 

 

徹子さんのドラマで

私が興味をもったきっかけは

数年前黒柳徹子さんの半生がドラマになったのを観たことです。

その頃のインタビューで徹子さんが渥美清さんのことを

「お兄ちゃん、お兄ちゃん」

と慕ってあまりにも誉めるものですから

“渥美清とは何者ぞや”

と興味を持ちました。

 

その数年前に花火大会に行ったときも驚きましたね。

たまたま友人たち数名と出かけた花火大会の待ち合わせ場所が『柴又駅』で、初めてその地を踏みました。

葛飾納涼花火大会

東京都葛飾区柴又の江戸川河川敷で
毎年7月下旬に開催されている。

昭和28年当初は
“柴又の花火”と呼ばれていた。

昭和55年より
葛飾区との共同開催となる。

柴又駅前には“寅さん”と“さくら”の銅像”があり、草団子屋さんも通りに並び“寅さん色”を感じました。

今は、寅さん記念館もありますね。

葛飾柴又寅さん記念館

柴又駅徒歩8分
http://www.katsushika-kanko.com/tora/

また行ってみたくなりました。

葛飾区といえばマンガ『こち亀』の両さん像が亀有駅前と亀有公園に立っているのも有名です。

葛飾区民にとって誇りでしょうね。

 

若者ファンも

今では10代20代の若者や外国の方にも“寅さんファン”が増えているそうですね。

外国の方にとっては“寅さん”の世界はまさに古き良き日本の象徴みたいな感じですので惹かれるところがあるのもわかります。

“男はつらいよ”のドラマや映画が始まった1968年頃はDVDはありませんから、放送していない地方は観ることができません。映画の場合もわざわざ映画館へ期間中に足を運ばないと観ることができません。上映していない地方もあります。

今は全国でDVDを借りて観ることができますから、年齢問わず過去の映像も観てファンになるケースも多いのでしょうね。

 

映画『男はつらいよ』第48~49作〈あらすじ〉

 

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