小川 糸『ツバキ文具店』読む時間がいとおしい本
小川糸さんの本は「食堂かたつむり」を読んで以来でした。
読み進めてすぐに、好きな部類の内容、読み終えたくない物語と感じ、読む時間がいとおしくなるような、ステキな本となりました。
作者の住んでいる街はわかりませんが、鎌倉の街に住んでいるかのような具体的な描写が目に浮かぶようです。
登場人物も個性的で、人間関係も多様ですが、あたたかく、その人物に入り込んで感じるような心理描写が見事で共感する部分が多々ありました。
文字を書くという仕事の奥深さを初めて知りました。
検索してみたら、いつの間にか、たくさんの作品が存在していることを知り、「食堂かたつむり」から10年も経っていたことに改めて驚き、その10年間に出ていた本も一冊ずつ読みすすめていこうと楽しみが増えました。