映画『メリーポピンズ(1965)』古いのが逆に新鮮!

本は小さい頃に読んでいましたが、空から傘を広げておりてくる、魔法をつかう面白いおばさんといったことしか覚えていなく、しかしディズニーだし、歌も好きなので「午前十時の映画祭」で鑑賞できるんだったら、観てみようかな~といった軽い気持ちで観ました。

 

映像は古く、作り方も昔を感じます。

それでも当時は実写とアニメーションの融合が斬新だったと、見終わった後に調べてわかりました。

出演俳優も検索してみてご存命だと知り、たった50年での映像世界の進歩に驚きました。

 

近所には、船を模した家に住み定刻に大砲を打ち鳴らすおじさんがいるとか、大砲が撃たれるたびに家具が大揺れするので、一斉に構えて家具をおさえる場面とか、面接のために並んでいた女性たちが風で全員吹き飛ばされるとか、昔っぽいギャグが折り込まれていて、なんだか笑ってしまいます。

 

煙突が街のあちこちにそびえたつ風景、煙突掃除屋さんが職業として存在していること、公園ではたくさんの凧が上がり子供たちに大流行していること、メリーポピンズが働く家のパパは中堅銀行員で、家に帰ると自分が一番エラく家族はかしずくことが理想であり、ママは女性自立運動に夢中。

 

イギリスの誇れるものは競馬、キツネ狩りであると名言し、国民が熱狂するものではあるけれど、子供が首をつっこんではいけないなど、イギリス紳士がおおいなるプライドを持つ時代背景が興味深いです。