松本清張「顔」映像化は過去13回も!あらすじ・感想

テレビ朝日開局65周年記念ドラマスペシャルで松本清張「顔」を原作に放送すると聞いて「つい最近もあったような?」と思い調べてみました。

直近では2013年にフジテレビで放送していました。

やはり!

過去、ドラマ化は12回、映画化は1回、合計13回も映像化していることがわかりました!

2023年で14回目です。

これほどまでに映像化したい作品とはどんな魅力的な作品なのでしょう。

原作のあらすじを見ていきましょう。

あらすじ

ネタバレ注意!

売れない舞台俳優・井野良吉に映画出演の依頼が舞い込む。端役だったが評判が良かった。今までの貧乏生活から抜け出しいい暮らしをしたい。しかし舞台と違って映画は全国規模のお客に観られる。それは困る。顔を知られたくない人物がひとりいるからだ。

なぜ困るかというと井野良吉はある女性を殺害していた。その女性と一緒にいるところを見られたかもしれない男が映画を観て「こいつは人殺しだ」と警察にたれ込みされたら大変だからだ。この男さえなければ安心できるのに。

井野はこの男のことを興信所を使って調べていた。名前は石岡貞三郎という。石岡がたれ込みしないかどうか8年も前から興信所から情報をもらっていた。今までは大丈夫だった。しかし自分が有名になれば気づかれてしまうかもしれない。自分の成功が見えてくるほどに石岡の存在が邪魔に思えてならない。

作戦を立てた。井野が殺害したミヤ子を殺したと疑わしい男をみつけたから確かめてほしい。勝手ながらこちらの指定の日時に指定の場所まで来てほしい。貴殿なら見たらわかると思いお願いしたいと嘘の手紙を交通費入りで石岡に送った。

手紙を読んだ石岡は困った。というのはミヤ子と一緒にいた男の顔を覚えていなかったからだ。確認してほしいと言われてもできないと思った。そこで石岡は警察に相談した。

警察は石岡に手紙で指定された場所へ行くように言った。その手紙の主が怪しいと踏み刑事も同行することにした。

指定された日時。石岡と刑事2名は指定された場所へ行く前に腹ごしらえに食堂へ入った。なんとそこで井野と相席したのだ。

井野は気づいた。石岡は気づいていないようだ。井野から声をかけた。「タバコをすいたいからマッチを貸してくれないか」と。石岡の表情は特に変わらない。わからないのだ。と思った井野はすっかり安心する。これから気にせず映画に出演していける。金と名声が手に入る。思わず大笑いした。

約束の場所に手紙の主が現れなかったことに石岡と刑事たちはがっかりと落胆して別れた。

後日、石岡は映画を観た。そして思いだした。ずっと前の記憶を。疑惑が頭を殴った。映画館を飛び出して警察へむかった。

 

見どころ

映像で山場となりそうなところは、やはり相席して対面するところでしょう。

 

 

過去の放送一覧

ドラマの過去放送は次の通りです。

 

映画は

です。

出典:Wikipedia

 

原作が短編なので、映画にするには難しいのかもしれませんね。

ドラマはストーリーの軸はそのままで、いろいろ脚色をつけて旬の俳優さんで表現できそうですね。