映画『閉鎖病棟-それぞれの朝-』日本アカデミー賞5部門受賞

現役の精神科医・帚木蓬生氏の小説を原作とした映画です。

 

小説『閉鎖病棟』は1994年に発売され、第8回山本周五郎賞を受賞しています。

 

1999年に『いのちの海 Closed Ward』というタイトルで福原進監督により映画化されました。

 

10年後の2019年には『閉鎖病棟-それぞれの朝-』というタイトル、平山秀幸監督で二度目の映画化です。

 

そして2000年の日本アカデミー賞

優秀監督賞 平山秀幸

優秀脚本賞 平山秀幸

優秀主演男優賞 笑福亭鶴瓶

優秀助演男優賞 綾野剛

優秀助演女優賞 小松菜奈

5部門も受賞しています。

 

原作との違い

原作とは別ものと思ったほうが良いでしょう。

時代も違います。

原作は1994年出版ということは執筆した当時は少し前でしょうから映画化から約30年前だったと思われます。なのでいろいろと昔っぽい感じを受けます。

昭和小説を楽しむといった感覚で読むと考えたほうが良いかと思います。

 

映画は笑福亭鶴瓶さん、小松菜奈さん、綾野剛さんに焦点をあてて制作しているのは明かです。しかしそのせいもあってか、わかりやすい展開になっています。

 

約2時間という枠に収めなければならないということもあり、説明不足感はいなめないのですが、仕方がありません。

 

細かい描写を楽しみたい場合は原作を読んでみるのも良いかとしれませんが、原作が映画を詳しく説明しているわけではないです。

 

原作を元にして、監督がストーリーを作り直し、それが評価され脚本賞受賞ということになったのでしょう。

 

主な登場人物

梶木秀丸:笑福亭鶴瓶

殺人罪で死刑執行されるが、執行後存命していたという稀なケースのため、施設送りとなった。夢でうなされることがある。死刑の後遺症で車いす生活。病院では陶芸を趣味として日々を送る。

 

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塚本中弥 / チュウさん:綾野剛

突然「何かが聞こえてくる」精神病のため入院。発作が起こらない限りは穏やかな青年。

 

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島崎由紀:小松菜奈

母親の恋人(再婚相手?)に乱暴をされ妊娠。母親に男と別れるように懇願するが、逆に家を出て行けと責められる。病院では屋上から飛び降り自殺を図るが軽傷で済む。

あらすじ

秀丸(笑福亭鶴瓶)は殺人の罪で死刑執行されるが、存命。後遺症で車いす生活にはなったが、精神病院で陶芸に精を出す日々を送っていた。

チュウさん(綾野剛)は病院の外で買物をしてきては、病院内でそれを売って商売をしていた。見つかると注意され撤収するが、繰り返し行なっている。

ある日、若い女性・由紀(小松菜奈)が母親と一緒に病院へやってきた。

ドクターは母親に席をはずしてもらい、由紀と対面し「検査の結果、妊娠していることがわかったが、母親は知っているのか」と訊ねる。

すると由紀はなにも言わずに部屋から逃げ出してしまう。病院のスタッフが追いかけるが、屋上から飛び降り自殺を図った。

幸い軽傷ですんだ由紀だったが、しばらく入院することになった。

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だんだんと打ち解けてきた由紀は秀丸、チュウさんたちとも懇意になる。

ところが由紀の家族が迎えに来て、嫌がる由紀を無理矢理退院させ連れ帰った。

家に帰った由紀は母親に「あの男と別れて欲しい」と懇願すると、母親は「私がいない間に何しているか知っている。ひとつ屋根の下だもの。知らないとでも思った?」と由紀をにらみつけ、由紀を追い出す。

どこにも行くところがなかった由紀はふたたび病院へ戻り、ごみ置き場で一夜をすごした。翌朝由紀をみつけたスタッフにより介抱され、再び病院ですごすことになった。

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チュウさんの元には妹たちが面会にやってきて

「母親の面倒を見切れなくなったから、実家を売ってビルに建て替えたい。母親は施設に入れたい。同意のサインをもらいたい」と言ってきた。

チュウさんは承知しない。

妹たちは、また来るという。

そんな中、病院内で事件が起こってしまう。

 

映画

『閉鎖病棟-それぞれの朝-』

2019年11月1日公開

 

スタッフ

【監督・脚本】
平山秀幸

【原作】
帚木蓬生
『閉鎖病棟』

キャスト

笑福亭鶴瓶
綾野剛
小松菜奈
坂東龍汰
平岩紙
綾田俊樹
森下能幸
水澤紳吾
駒木根隆介
大窪人衛
北村早樹子
大方斐紗子
村木仁
片岡礼子
山中崇
根岸季衣
ベンガル
高橋和也
木野花
渋川清彦
小林聡美
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