芦田愛菜主演映画『星の子』天才ぶりは健在!繊細な演技に感動!
女優の芦田愛菜さん6年ぶりの実写主演映画「星の子」。
ひと言で言うと
愛菜ちゃんの演技に感動する映画
でした。
親が新興宗教の信者。そのこどもの複雑な心境を繊細な演技で見事に表現しています。
「やっぱり愛菜ちゃんは天才子役だな」
という思いを改めて感じました。
物語の深いところを感じ取る
勘の良さと
表現できる天性の才能が
素晴らしいです!
以下、映画の気になった点です。
目次
キャスト
大人の年齢がちょっと高齢?!
主役のちーちゃんは
赤ちゃんのとき
小学生のとき
と成長に応じて別々の子役を起用しているのは、良かったです。
ちーちゃんの姉役も
小学生と成長時と2人の子役で演じていました。
ところが、両親役は
原田知世さんと永瀬正敏さん。
正直、年齢的にちょっと無理があると、個人的には思ってしまいました。
高齢出産だったと思い込むようにしました。
原田知世さんの兄役の大友康平さんも
ちーちゃんのおじさん
というより、
おじいちゃんに見えてしまいます。
大人の事情なのかとも思いましたが、親役だから別に構わないだろうと思ったのでしょうか。
なべちゃん
ちーちゃん(芦田愛菜)の親友・なべちゃん役の新音さんがフレッシュで光っていました!
個性的な存在感です。
自然体の演技で良かったです。
印象に残りました。
南先生
岡田将生さん演じる南先生。
いまどき、ああいう先生ってまだいるんですかね。
昭和の先生って感じですけど。
見どころのひとつ
ちーちゃんの両親が公園で宗教の儀式をしている姿を
「変なヤツがいる」
と言った場面。
次の日、ちーちゃんが
「あの公園の人、両親なんです」
と南先生に言ったときの、愛菜ちゃんの表情が最高に良いです!
驚いているけど、驚きを顔に表さないようにこらえ、しかしちょっとバカにしたような、口元の片方がほんの少しだけ上がる、微妙な演技です。
ホームルームでキレた南先生も良かったです!
ここは見せ場でしたね!
愛菜ちゃんも最高の演技!
期待通りのシーンになりました。
原作
原作は芥川賞受賞の今村夏子さんの同名小説です。
そこで小説「星の子」とはどういったお話なのか、小説の相関関係とあらすじ、映画の見どころをまとめてみました。
小説「星の子」は今の時代の世相を表している、読み出したらとまらないおもしろい小説でした。
主人公は芦田愛菜さんと同年代の中学生ですが、小学高学年のお子さんや大人が読んでも共感できる小説です。
細かい心理描写の表現が見どころとなる映画になるのではないかと思います。
監督
監督:大森立嗣
1970年東京都出身
代表作「日日是好日」黒木華・樹木希林出演
登場人物(キャスト)
ちーちゃん(林ちひろ)=芦田愛菜
父=永瀬正敏
母=原田知世
まーちゃん(5歳年上の姉)=蒔田彩珠
雄三おじさん(母の弟)=大友康平
和歌子おばさん(雄三おじさんの妻)
しんちゃん(いとこ・雄三おじさんの息子)
なべちゃん(渡辺:小学からの友人〉=新音
新村くん(なべちゃんの元彼)
釜本さん(同じクラスの子)
春ちゃん(同じ学校同じ教会の子・友だちがいない。図書館にひとりでいる)
落合さん御夫婦(父の職場の同僚)
ひろゆきくん(落合さんの息子)
海路さん(教会の男性)=高良健吾
昇子さん(海路さんの恋人)=黒木華
ツダさん(教会の男性・交流の時間の相手)
南先生(ちーちゃんの憧れの数学教師)=岡田将生
相関関係図(小説)
あらすじ
〈ネタばれ注意!〉
水で健康になる
幼い頃病弱だった主人公・ちーちゃん。途方に暮れていた父が職場の同僚・落合さんから「水が悪い」と言われ、すすめられた『金星のめぐみ』という水を使用するようになってから健康になる。両親も使用するようになって、すっかり水の信者になり、水を販売していた組織に入会し教会に通うようになる。
雄三おじさんお水入れ替え事件
「だまされている」「目をさませ」と姉夫婦を説得していた雄三おじさんが、ある日両親の留守に『金星のめぐみ』の水をすべて公園の水に換えたという。知らずに有り難かっていた両親はそれを知って激怒。この事件を機に雄三叔父さんとは疎遠になる。そのとき手助けしたのは姉のまーちゃんだったと後で知る。
家出した姉まーちゃん
ちーちゃんが5年生のとき高校1年生の姉のまーちゃんが家を出て行った。久々に帰ってきたまーちゃんは生ゴミのにおいがした。そして再び出て行って帰らなかった。
南先生が転任してきた
ちーちゃんが中学3年生のとき、南隼人先生が転任してきて、数学を担当するようになった。ちーちゃんは南先生のことをエドワード・ファーロングの東洋版みたいだとひと目ぼれ。授業中に先生の似顔絵を描くようになった。
南先生に車で送ってもらう
なべちゃんが卒業文集の制作委員に任命され、ちーちゃん、なべちゃん、なべちゃんの元彼・新村くんと3人で残っていたところ、南先生が巡回してきて「遅いからもう帰りなさい」という。新村くんが「先生の車で送っていって」とせがむと根負けした先生が送ってくれることになった。
途中、公園を通ると先生は「変なのが2匹いる」と言って指さすと、ちーちゃんの両親だった。いつもの水の儀式〈頭にタオルをのせ、ペットボトルに入れた水をかける〉をやり合っていた。
南先生とウワサになる
次の日、ある生徒が車に乗っていた3人を見かけたことで、学校で「ちーちゃんが南先生とドライブデートした」というウワサになっていた。ちーちゃんは廊下で一緒になった南先生に送ってくれたお礼をいおうとしたら逆ギレされてしまう。そこで先生に「昨日公園にいた変な人は両親だ」と打ち明けたが先生はなにも言わなかった。それでとっさに「うそです」と言った。
法要に参加する
法要の後、いとこのしんちゃんが「話がある」というので近くの喫茶店に一緒に行くと、そこには雄三おじさんと和歌子おばさんがいた。高校進学をきっかけに、おじさん家に住まないかという提案をされた。志望高校は家からは自転車で1時間半。雄三おじさん家からは5分だった。雄三おじさんは「両親と一度距離をおいてみたほうがいい」と心配してくれた。
南先生がキレる
ある日受験勉強をするためにいつもより1時間早く教室へいくとすでに釜本さんが勉強していた。釜本さんに絵をほめられ、最後の絵が完成したら、今まで描いてきた絵も合わせて12枚もらってもらうことにした。
その日インフルエンザで欠席した佐々木先生の代理で南先生がホームルームを担当することになった。その最中に南先生が全員の前でキレた。ちーちゃんは名指しで授業中に描いていた南先生の似顔絵のこと、水のこと、宗教のことを叱られた。
研修旅行に参加する
12月、ちーちゃんと両親は組織の泊まり合宿に参加した。
夜、親子は丘の上に行き、流れ星をみることになった。流れ星は何度も見えたのに両親は「見えない」「まだ見えない」というので、いつまでも一緒に星空を眺め続けた。
見どころ
細かい心理描写の演技が見どころかと思います。
とくに注目したいのは、話の山場である
・南先生に両親を変な奴と言われたとき
・公園にいたのは両親だと告げた場面
・キレる南先生
・キレて叱られたときのちーちゃん
です。