映画『小さい魔女とワルプルギスの夜』最後はスカッとおもしろい!
ドイツの児童文学者オトフリート・プロイスラーの「小さい魔女」を実写映画化した作品です。
主人公は127歳2ヶ月22日の若い魔女。
人間の見た目にすると20代といったところでしょうか。
小さい魔女=若い魔女のことのようです。
大きい魔女=年配の魔女ということでしょう。
森の中の傾きかけている一軒家に黒いカラス(名前:アブラクサス)と一緒に暮らしています。
アブラクサスは家来でもなくご意見番といった感じで小さい魔女にいろいろと口出しをします。
お互い、言いたい放題の仲です。
なんでも言い合える親友なのです。
小さい魔女はブロッケン山で年に一度行なわれているワルプルギスの夜の祭りに憧れています。
「参加したい」のですが、若い魔女は参加できないルールです。
アブラクサスは「参加してはダメ」と釘をさします。しかし小さい魔女は行ってしまいます。
大勢の魔女が集まっているので、紛れてしまえばわからないだろうとも思ったのかもしれません。
まわりの魔女たちの真似をして踊り始めます。
しかし小さい魔女のおばさん(ルンプンペル)にみつかってしまいます。
ルンプンペルがくせ者です。
小さい魔女が「内緒にして」と頼んでも「みんな見てちょうだい」とすぐにバラしてしまいます。
結局小さい魔女は来年のワルプルギスの前夜に試験を受けて、合格したら参加してもよいことになります。
その試験とは
7892個の魔法が書かれている、大きな魔法事典の呪文を全部覚えるということ。
そしてよい魔女になっていることです。
「試験の結果が悪かったら永遠に踊れないよ」
と言われますが、それでも試験にいどむことにする小さい魔女。
今回はルールを破った罰として、ここまでやって来た魔法のほうきを燃やされてしまいます。
しかたなく小さい魔女は三日三晩かけて歩いて家まで帰ります。
しかも自分の身長の半分はありそうな大きな魔法事典を背中にしょって。
家に帰ると小さい魔女はさっそく事典の魔法を覚える勉強を始めます。
「1日8時間はやらなきゃ」と。
そして良い魔女になるために村へおりていって、村の人々の助けになるような魔法をつかって幸福を呼び込みます。
果たして小さい魔女は、呪文をすべて覚えられて試験に合格できるでしょうか?
そして魔女になれるでしょうか?
またよい魔女とはどういう魔女のことをいうのでしょうか?
実は「よい魔女」の考え方は
大きい魔女たちと小さい魔女とはまるっきり違います。
小さい魔女は「人々の幸せのために魔法をつかう」
大きい魔女たちは「人を不幸にするために魔法をつかう」
でした。
人々のために幸せの魔法を使っているところを見られた小さい魔女は大きい魔女たちにつるしあげにされそうになります。
しかし小さい魔女は知恵をつかって、大どんでん返し!
最後はスカッとする展開で、よかったー!
という終わり方です。
ストーリーはおもしろいし、村の様子(セット)も童話のようだし
魔女好き、童話好きの方におすすめの映画です♪
映画
『小さい魔女とワルプルギスの夜』
2018年製作
103分
スイス・ドイツ合作
劇場公開日 2019年11月15日
原題:Die kleine Hexe