映画『ロン 僕のポンコツ・ボット』感想&あらすじ☆iPod?!

今ひとり一台、スマホを持ち歩いているように、将来ロボットを持ち歩く時代が来るかもしれない?!

そのロボットは自分の一番の理解者であり親友。知識も豊富でどんなことも答えてくれるし、一緒に遊んでもくれる。乗り物にもなる。一緒につれて歩くのも学校だって認めている世の中。

そんな世の中になったら、どんな生活が待っているのでしょう。

ということを見せてくれる映画です。

 

BボットはiPod?!

そのロボットの名はBボット

まるでiPodをもじったよう。

Bボットの販売会社には、スティーブジョブズを彷彿とさせる経営者も出てきます。

販売店も店構えもiPod販売店のようなかんじ。

大勢の観衆の前で新製品を発表するところなどもそっくり!

多くの人にはなじみ深い光景であり、将来的に「ありえるかも?!」と思わせてくれます。

 

Bボットは所有者の子どもの情報をすべて網羅します。

好きな食べ物。
好きなもの。
小さい頃はどんな子どもだったのか。
得意なこと、不得意なこと。

過去にSNSにあげた投稿もチェックして記憶します。

そして世界中とネットワークでつなぎ、その子どもと趣味が合う子どもを瞬時に選んでおしえてくれる。そしてその子どもの輪が世界中に広がっていきます。

子どもの友だちもみつけてくれるし、もちろん子どもの事が一番好きで、子どもの家来のような存在。

こんなBボットをあなたは欲しいと思いますか?

世界中から自分と気が合う友だちを見つけてくれるのは良いようでも、自分の情報もさらけだされているということ。

それでもいいですか?

 

他とは違った「ロン」

主人公バーニーの元に届いたBボットはバグが起きていたロボットでした。

これが映画のタイトル“僕のポンコツ・ボット”の由来です。

ポンコツだったから、設定が完了していなく、ほかのBボットとネットワークがつながらない状態。

だから存在を知られることなく、バーニーと2人、こっそりとすごしていられました。

 

 

バグが起きていたため、「子どもに暴力をふるわない」プログラムが組み込まれていなく、バーニーをいじめた子どもをやっつけてしまいます。

このことがのちのち大問題になるのです。

 

 

バーニーはロンのポンコツぶりに腹を立て、返品に向かいます。ところがいじめから救ってくれたロンを見直します。

そしてポンコツ・ロンを良いBボットに自分で育て上げようと決意し、誰にも内緒でロンに教育を始めます。

 

ロンはバーニーと楽しそうに笑い合います。バーニー以外の子ども達はBボットといても楽しそうに笑っていません。Bボットは笑うプログラムを組み込んでいなかったのです。ロンは正常のBボットでなかったため笑うことができたのです。

これを見たCEO開発者はロンのプログラムを他のBボットにも組み込んだら、子ども達が楽しく笑ってくれる!とひらめいて実行します。

 

 

登場人物

主人公
バーニー:
中学生の男の子

ロン:
ロボット型デバイス
バーニーに届けられた

バーニーの父親
バーニーの祖母:
3人で暮らしている
母親は幼い頃に亡くなった

 

 

あらすじ

世の中では、「Bボット」というロボット型のデバイスが大流行。

子ども達はそのBボットをひとり一台買ってもらい、学校へ持ち込んでもOK。

学校にはBボットを保管しておく場所まで作られている。登校したらロッカーへ荷物を置くようにBボットも保管場所へ収納。休み時間に自分のBボットを起動して校庭で遊ぶ。

主人公・バーニーは学校でただひとり、Bボットを持っていない男の子だった。

それは家が裕福ではないから「買って」といいづらかったのと、父親も祖母も世間の流行に疎かったから。

休み時間にクラスメイトは全員Bボットと一緒に校庭で遊ぶ。バーニーはただひとり、ベンチに座ってみんなを見ている。

 

 

バーニーの誕生日。

クラスメイトは「誕生日なのにまだBボットを買ってもらえなくて可哀相」という。

家に帰ると、祖母はクラスメイトをたくさん招待してくるだろうと御馳走を用意して待っていた。しかし誰も来なかった。

プレゼントは祖母からは山羊の毛で編んだ帽子。バーニーは山羊の毛アレルギーだった。

父親からは採掘道具。バーニーは石拾いが好きだったからだ。

こんな家族なので「Bボットが欲しい」
なんて言えない。

けれどもある拍子に「今の子ども達はBボットが欲しいんだ」
ということを知った父と祖母。

バーニーのためにBボットを買いに車を走らせる。

しかしすんでのところで閉店時間が来てしまい無情にも目の前でスタッフに拒絶されてしまった。

すると店の横で取引業者のトラックが積みにしている様子が見え、その業者から1台買うことができた。

しかしそのBボットは荷台から落ちて故障してしまっていたものだった。

 

 

喜ぶバーニー。

しかし様子が変だ。

そう、正常なBボットではなかった。

朝からBボットと格闘するバーニー。

Bボットは正常に戻るのか、それとも?!

映画
『ロン 僕のポンコツ・ボット』
2021年10月22日公開