『最高の人生の見つけ方』吉永小百合&天海祐希〈あらすじ&感想〉
2008年に公開されたアメリカ映画のリメイク版です。
アメリカ版では男性2人でしたが、日本版では女性同士です。
幸枝(吉永小百合)は、役の年齢が70歳の主婦。
マ子(天海祐希)は会社社長。
回りの目を伺い遠慮がちな幸枝(吉永小百合)と、自分のやりたいことは遠慮なく貫き通し思ったことを口にするマ子(天海祐希)。
一見真逆のキャラクター設定で、それぞれの人生を対比しています。
真逆のようでも根本的なことは同じ。本音を言えずに心にしまいこんでいました。
マ子(天海祐希)から見たら、幸枝(吉永小百合)はもどかしい。なぜ家族に病気のことを言わないのか?なぜ家族に遠慮しているのか?とマ子(天海祐希)は背中を押してあげる。
しかしマ子(天海祐希)にも抑えていた感情があった。幸枝(吉永小百合)は手助けしてあげ、マ子(天海祐希)は心を開く。
お互いが最後に本音を吐き出せた。今まで経験できなかったことをやれた。良い人生だったのではないか。
という結末です。
「死ぬまでにやりたいこと」を書き出し始めた人もいるかもしれませんね。
お二人の演技に励まされた人もいるでしょうね。
日本人向けにリメイクが成功した映画だと思います。
目次
あらすじ
主婦の幸枝(吉永小百合)と会社社長のマ子(天海祐希)。
お互いがガンの末期だった。入院先が同室だったことから知り合う。
幸枝は夫と長男の3人暮らし。長子は独立しキャリアウーマン。8歳下の恋人がいる。夫は家のことは幸枝に任せっきり。長男は引きこもり。幸枝は自分の病気のことを家族に話せずにいた。意を決して長女に打ち明け「お父さんと弟を頼む」とお願いしたところ「なにもかも私に押しつけないでよ!」と反発される。
マ子は幼いときに母親を亡くし、父親は借金を残して姿を消したため大変な苦労をした。父親を憎むことで奮起し会社を作り社長として事業を拡大している最中であった。歳の離れた年下夫は副社長。夫の浮気をマ子は知っていた。
幸枝とマ子が外で談笑をしていたところ、小学生高学年くらいに見える女の子がやってきて近くでタバコを口にした。幸枝が止めると反抗的な態度をとって立ち去ろうとするが、女の子は倒れてしまう。幸枝は介抱しマ子は助けを呼んだ。
その後女の子を見舞いに行ったところ弟から「死んだ」と言われた。女の子の落とし物のポシェットを差し出しても「いらない」と断られてしまった。
女の子のポシェットの中に手帳があった。開いてみると「死ぬまでにやりたいこと」が書いてあった。
幸枝はその手帳に感化され自分も「死ぬまでにやりたいこと」を書き上げようとペンをとった。が、何も思い浮かばなかった。そこで女の子が書き残したことを代わりにやってみようと決意する。
その決意をマ子に伝えると「それ私も乗るわ!」と一緒にやることになった。
女の子のやりたかったことは
・スカイダイビング
・お金持ちになる
・モモクロのライブに行く
・日本一大きなパフェを食べる
・お父さんとお母さんにありがとうと言う
・ウェディングドレスを着る
などだった。
幸枝とマ子は次々とトライし始めた。
映画
『最高の人生の見つけ方』
2019年10月公開
キャスト
北原幸枝:吉永小百合
※第43回日本アカデミー賞 優秀主演女優賞☆
夫:前川清
長子:満島ひかり
長男:駒木根隆介
剛田マ子:天海祐希
※第43回日本アカデミー賞 優秀助演女優賞☆
夫:賀来賢人
秘書:ムロツヨシ
病院で知合った女の子:鈴木梨央
ももいろクローバーZ
スタッフ
【監督】犬童一心
【脚本】
浅野妙子
小岩井宏悦
犬童一心
【原案】
ジャスティン・ザッカム著
「最高の人生の見つけ方」
【音楽】上野耕路
【主題歌】
竹内まりや「旅のつづき」