映画『ダウントン・アビー』感想〈大邸宅の奮闘劇がおもしろい〉

イギリスの歴史時代劇です。

テレビドラマの続編が映画になりました。

映画の舞台は20世紀初頭。

日本でいうと昭和初期。

映画の題名「ダウントン・アビー」とは、ダウントン村にあるイギリス貴族の大邸宅のことです。

そこにはグランサム伯爵ロバート・クローリーとその家族が住んでいました。

この大邸宅に国王陛下と王妃が訪れることになります。

 

 

吹き替え版の注意点

字幕版と吹き替え版があります。

吹き替え版を観ようと考えている方に。

映画が始まってすぐに登場人物と人間関係の説明があります。

この部分は英語で字幕なのです。

私は一瞬
「吹き替えのチケットを買ったつもりなのに、間違えて字幕を買ってしまったのかしら?それとも入る劇場を間違えてしまったのか?!」
とあせってしまいました。

それにその説明はまくしたてるような英語の早口で、英語はわからないのだから無視して字幕だけ追えば少しは頭に入ったのかもしれなかったのですが、字幕が変わるスピードも早くてついていけず、

「さ~あ、これで人間関係はわかったかしら?」

というナレーションに

“まったくわかりませんでした”

と心の中でつぶやくしかありませんでした。

その後、場面の説明にも字幕が表れて

「これは字幕かしら、吹き替えかしら?」

の自問が続きました。

そしてようやく日本語が聞こえたときに

「あー、吹き替えだった」

とホッとしました。

ということがありましたので、これから観る方はご注意を。

 

 

あらすじ

いち貴族の大邸宅に国王陛下と王妃が1泊するという知らせが届きます。

これは名誉なことだと使用人も村の人たちも舞い上がります。

準備期間は2週間。

先に国王の従者たちが下見にやってきました。

しかし、執事と家政婦長とコックは特に威張り散らします。

そしてダウントン・アビーの使用人たちには

「いっさい手出しをするな」

と偉そうに命令します。

最初は仕方なくしたがった使用人たちでしたが、頃合いをみて反撃をしかけます。

知恵を働かせてスカッとする結末になります。

 

 

感想

イギリス貴族の大変さが伝わってくる映画です。

身分の違いで人間関係を差別する国民性も顕著です。

大邸宅に住んでいて優雅に暮らしている上級貴族も、維持していくには十分な余裕はなく、手放すかどうかも悩んでいるのはちょっとした社会問題。

いずれ歴史ある大邸宅やお城などは国や自治体の管理になっていくのかもしれませんね。

イヤミやブラックユーモアの切り返し合戦を上品に行なっているところは見どころです。

使用人たちのバタバタ劇は愉快でした。

20世紀初頭の昔のイギリスを再現しているセットなどは興味深かったです。

礼儀作法も日本とは違います。

ロイヤルファミリーがよくドラマや映画の題材になるのは、人気が高いのでしょうね。

日本では考えられないことですね。

映画冒頭の人間関係は、わからなくてもなんとか話についていけました。

ドラマシリーズを2時間の映画によくまとめたものだと思いました。

 

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