『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』Eテレアニメと本の両方楽しめる♪
最初にアニメから見ました。Eテレではおもしろい番組がひそかに始まっているということがよくあります。それはアニメに限らないのですが、アニメや子ども向けの番組もあなどれません。
「えー!こんなおもしろいアニメが始まっていたんだ」
とワクワクしながら早速原作をチェック。
漫画が原作かと思いきや児童文学で、しかも偕成社から出ている本でした。
アニメになるくらいですから、すでにお話は何本も存在していて、人気が相当あるんだろうと思いました。実際、おもしろいですもの。
するとテレビのニュースかなにかで、ある地域の図書館では10冊以上置いてある本がすべて貸し出し中になっているほど大人気と報じていました。
私も早速地元の図書館の予約をしましたが、職場の図書室でたまたま返却されていた1冊を借りて読みました。その後ようやく地元の図書館の予約が回ってきて1巻目を読みました。
1冊の本は、大人であれば30分くらいでスラスラ読めてしまう内容で、漫画を読んでいるような気軽さ。アニメを先にみていたので、映像と声優さんの声が浮かびますが本もアニメもどちらの良さもあり、楽しめます。
アニメは音や音楽が入る分リアルに感じます。
お話は必ずしも勧善懲悪ではありません。ハッピーエンドで終わるわけでもありません。いろんなパターンがあり、結末が途中でわかっちゃう場合もどんでん返しもあり、すごく工夫されているのが素晴らしいです。
私はドラえもんが頭をよぎりました。このストーリーのパターンを創り上げたのは素晴らしいと思いますが、ネタ探しに作家さんは大変だろうな~と。
編集者さんやスタッフさん、総出で絞っていくことになるのでしょうか。
読者としては気軽に楽しめて嬉しいですが、作家さんの苦労もチラッと考えてしまい「なんとか続いてほしいなぁ」と願っています。
ストーリー
駄菓子屋「銭天堂」は、お客様の前にふいに現われる。そしてそのお客様が買物をした後は、いつの間にか消えて二度と行けなくなる。この「銭天堂」に行ける人は「幸運のお客様」と言われて、基本的には運が良い人がたどり着ける。しかしそうじゃない場合もある。
「銭天堂」の主人は、紅子さんという、真っ白な髪の毛を結い上げ、かんざしを何本も刺し、古銭柄の赤紫の着物を着ている、オシャレな年齢不詳の女性。
身長も横幅も大きく貫禄がある。しゃべりかたが独特で「○○でござんす」といった丁寧な言葉を使う。駄菓子は5円、10円、100円など格安。紅子さんが気にするのは硬貨の発行年月日。コインコレクターのように、「○○年の○円ですね」と必ず確認をする。
駄菓子には必ず説明書がついているが、たいていのお客様は、説明書を読まずに口にしてしまうので、なんらかの問題が起きる。そして慌てて説明書を捜してみつけて読み「そういうことだったのか!」と後悔したり、喜んだり。
口にする前に説明書を読むお客様もいるが、ちゃんと最後まで読まずに失敗する例も。
不幸になったり幸せになったり、いろんなパターンが楽しめます♪
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『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』
NHK Eテレ
2020年より放送中
火曜日18:45~18:54
再放送土曜日17:25~17:34
※放送がない場合もあるので注意