映画『妖怪大戦争ガーディアンズ』あらすじ&感想
思ったよりおもしろかった!です。
VFXを使った映像は、もっとスピード感がほしかったですね。大きな魔神などがゆっくり歩くのはわかりますが、そのほか、目まぐるしく変わる映像があったほうが良かったなと。
脚本は日本っぽい内容で、日本をアピールできているのはいいですね!
ただ、中だるみといいますか、途中眠気が襲ってきましたね。
それに、より多くの妖怪をこれでもか!というくらい出演させるのに必死で、そのあたりのストーリーは特にないのが残念。
ねらいは良いと思いますが、映像に緩急、特にスピード感があると世界の人が見ても「日本の妖怪っておもしろい!」となるのではないでしょうか。
次回作もありそうな終わり方でした。
寺田心くん
可愛らしい声と話し方で、心優しき渡辺綱の子孫を演じたギャップがとても良いですね♪
結局、優しい方法で解決したのですし。
適役でした!
兄が伝説の名刀を抜いたとたん、魔力で変身するところが滑稽。
頭にTSUNAと書かれた鉢巻きをまいて、かわいいといえばかわいいユニフォームです。
狸の妖怪
狸の妖怪役は大沢たかおさんです。
808匹という狸たちがかわいいです♪
バイクに乗って現われたり、いっせいに腹鼓を打ったり、かわいくて、おもしろかったです。
あらすじ
日本はかつて西日本と東日本に分断されていて、長野県あたりは海だったという。それが地殻変動で西日本と東日本はくっついたのだけれど、そこにいた海の生物は地面の底へと押しやられ化石となってしまった。その化石たちは「海へ帰りたい」と強い怨念をもってひとつの大きな妖怪獣となった。
その妖怪獣はアンモナイトのような形で、顔がついている。タイヤをゴロゴロころがすかのような動きで移動し、東京湾に近づいている。海に帰りたいからだ。
しかし東京湾近くには、結界が張られていて、妖怪獣がそこを通ったならば結界が破られてしまう。結界が破られると大変なことになる。なんとしても妖怪獣が東京湾へ到着するのを防がなければならない。
ということで日本中の妖怪たちが集まって話し合った。その結果、昔、妖怪を退治した“渡辺綱(わたなべのつな)”の子孫がいるはずだから、助けてもらうということになった。
渡辺綱は平安時代の武将。
鬼退治が成功したため
節分に豆をまくとき、普通は
「鬼は外、福は内」
というが、渡辺綱の子孫の家では
「鬼は外」
とは言わないという。
鬼が怖がって渡辺家にはよりつかないから、追い払う必要もないとの理由で。
そのエピソードも映画の中に登場する。
渡辺綱の子孫は、埼玉県所沢に住んでいた。
兄(けい)役は寺田心くんで小学5年生役。
弟も小学生。
しかし寺田心くん演じる渡辺兄(けい)は、心優しい恐がりな少年。勇ましい渡辺綱の子孫にはとても見えない。
妖怪たちは、兄を妖怪の世界へ連れだそうと、子ども達の肝試しのおみくじに「赤い札」を紛れ込ませておいた。それをひいたならば、やはり渡辺綱の子孫ということで妖怪の世界へ引き込もうと考えたのだ。
ほかの子ども達が「大吉」「凶」など引く中、兄は真っ赤なおみくじを引く。
友だちに気持ち悪がられた兄は赤いおみくじを道ばたへ捨てる。それを弟が拾ってうちへ戻った。
その夜。兄が眠っていたところに、妖怪が現われ、妖怪の世界へ連れて行かれた。
さまざまな妖怪に出会っては、いちいちびっくりして叫び声をあげ怖がる兄。
あまりにも臆病な姿に妖怪たちは
「間違えたのではないか。別の人間なんじゃないか」
と疑い始める。
そこへ弟が赤いおみくじを持って登場。
「こっちが本物なんじゃね?」
ということになり、弟は夜道怪という妖怪によって連れ去られてしまった。
それを目にした兄は、弟の後を追う。
弟は伝説の武神・大魔神を目覚めさせるための“いけにえ”にするために誘拐されたのだった。
しかし弟を”いけにえ”とすることなく大魔神は目覚め、妖怪獣と対峙した。
しかし妖怪獣は、妖怪ゆえ、不死身でなかなか決着がつかない。
解決したのは、意外な方法だった!!
それは戦わずしての、心優しき方法だった。
キャスト
寺田心:渡辺兄
杉咲花:狐面の女
安藤サクラ:姑獲鳥(うぶめ)
大倉孝二:猩猩(しょうじょう)猿の妖怪
三浦貴大:天狗(てんぐ)
大島優子:雪女
北村一輝:渡辺綱
松嶋菜々子:兄の母親
岡村隆史:小豆洗い
遠藤憲一:夜道怪(やどうかい)
石橋蓮司:大首(大首)
ひかきん:妖Tuber
柄本明:老人
大森南朋:ぬらりひょん
大沢たかお:隠神刑部(いぬがみぎょうぶ)狸の妖怪
東儀秀樹:雅楽を演奏する妖怪
神木隆之介:加藤先生
スタッフ
監督:三池崇史
脚本:渡辺雄介
映画
『妖怪大戦争 ガーディアンズ』
2021年8月13日公開