映画『嘘を愛する女』あらすじ&感想
1991年の朝日新聞「夫はだれだった」という記事に書かれていた実際に起きた事件をベースにした映画です。
それは
5年間連れ添った夫が亡くなったので、死亡届を出そうとしたが、夫の戸籍が見つからず、持っていた戸籍謄本の写しがニセモノだった
という記事。
にわかには信じがたい話です。
新聞に掲載された実話ですから、驚きです。
この嘘のようなホントの話が映画の元になっているわけですから、ストーリー展開はやすやすとは読めません。「彼はだれなのか」という謎を解いていく展開になっています。
「彼は誰なのか」「なぜ嘘をついたのか」がわかったときには別人になりたかった気持ちもわからなくもないなという心境になります。
映画は壮絶なストーリーに仕上げています。
高橋一生さんの熱演が光ります。
あらすじ
川原由加利(長澤まさみ)は震災が起きた日、混み合う駅のホームで気分が悪くなりしゃがみ込んでいたところを若い男性に介護してもらった。
気分が回復し、これから会社へ戻るという由加利はハイヒールを履いていた。男性は由加利に自分のスニーカーを脱いで差し出し、自分は靴下のまま道路を歩き出した。
由加利が名前を聞くと男性は小出桔平(高橋一生)と名乗った。
このことがきっかけで二人は付き合うようになり、やがて一緒に住むようになる。5年が過ぎた頃、由加利の母親が上京して夕飯を一緒に食べたい、桔平にも会いたいと言ってきた。
待ち合わせの店に、桔平は来なかった。部屋へ戻るが桔平の姿はなかった。やがてインターフォンが鳴ったので「なぜ来なかったの?!」と責めながらドアを開けると、そこには刑事が立っていた。
刑事に連れられるまま病院へいくと、桔平が意識不明のままベッドに横たわっていた。くも膜下出血で倒れていたところを救急車で運ばれてきたという。
また刑事が言うには、桔平の運転免許証は偽造だという。
翌日由加利は桔平が勤務先だと言っていた病院へ行って在籍を確認するが「そういう人はいない」と言われる。
途方に暮れた由加利は会社の同僚から紹介された探偵事務所へ出向いた。事務所には探偵の海原匠(吉田鋼太郎)と内勤の木村(DAIGO)がいた。
由加利は桔平が本当は誰なのか調べてほしいと依頼する。
映画
『嘘を愛する女』
2018年公開
キャスト
川原由加利(長澤まさみ)
小出桔平(高橋一生)
海原匠(吉田鋼太郎):探偵事務所の探偵
木村(DAIGO):探偵事務所の内勤。ハッカー
心葉(川栄李奈):喫茶店の店員
マサコ(黒木瞳):居酒屋のおかみ
スタッフ
【監督】
中江和仁
【脚本】
中江和仁
近藤希実
【音楽】
富貴晴美
【主題歌】
松たか子「つなぐもの」
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