阿部サダヲ×白石監督映画『死刑にいたる病』見どころ&キャスト☆原作あらすじ

どんな役でも魅力的に演じてしまう阿部サダヲさんと第44回日本アカデミー賞 新人俳優賞受賞の期待の若手俳優・岡田健史さんをW主演に数々の賞を受賞し俳優たちの信望も厚い白石和彌監督が、ホラー・ミステリ小説で多くの支持を得ている人気作家・櫛木理宇氏の人気原作を映像化した映画です。

 

 

阿部サダヲさん

「阿部サダヲさんがまたとんでもない役にいどんだな」というのが原作を読み終わっての感想です。

2020年長澤まさみさんが日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を獲得した『MOTHER マザー』の悪男・川田遼に続いての、更に上をいく凶悪犯役です。

24人もの殺人を犯し、9件しか立件できていないという事件。

死刑は確実であろうに、9件目の無罪を主張する男。

しかも見た目は犯罪者に見えない、人を惹きつける魅力ある男という難しい役どころ。

いったいどんなふうに演じるんだろうか?

と興味が沸き立ちます。

「俳優をやっていて、“1度は手を出してみたい役”を頂けたので楽しんで演じました」(公式サイトより)

 

 

白石監督

『凶悪』、『彼女がその名を知らない鳥たち』、『孤狼の血』、『凪待ち』などのヒット映画で知られ、何度も受賞歴があり、世の中のダークな部分を描くのを得意としている監督です。

ダークな部分は見たくはないけれど、こういう分野に挑んでくれる監督がいなければ知ることができない世界。ある意味貴重ですね。

「櫛木理宇先生の原作に心を奪われて映画化をお願いしました」(公式サイトより)

と監督が語るほど、原作本は傑作だと思いました。

 

よく調べられているし、筋に破綻がない。見事に裏切られたけれど胸にストンとおさまる。しかし現実にあり得るのだろうか。だから小説なんだ。それが小説の醍醐味だ!

 

見どころ

✔ なんといってもミステリの傑作をどんなふうに映像化しているのか?!ということ。

✔ 阿部サダヲさんはどんな凶悪犯を演じるのか?

✔ 岡田健史さんは凶悪犯とどう向き合い、どう事件を調査して歩くのか?

✔ 9件目の殺人は本当にえん罪なのか?

✔ 中山美穂さんはどんな母親役を演じるのか?

✔ 脚本は原作をどの程度変えてくるのか?

✔ やはりラストをどうするのか?気になります。

 

キャスト

 

榛村大和:阿部サダヲ
筧井雅也:岡田健史
筧井衿子:中山美穂

金山一輝:岩田剛典
加納灯里:宮崎優
筧井和夫:鈴木卓爾

根津かおる:佐藤玲
佐村:赤ペン瀧川
クラタ:大下ヒロト
地元の農夫:吉澤健
滝内:音尾琢真
赤ヤッケの女:岩井志麻子
相馬:コージ・トクダ

 

 

あらすじ

子供の頃は神童扱いされるほど優秀だった筧井雅也(岡田健史)。
高校に入るとまわりについて行けず休学を繰り返して退学。大学受験資格をとってかろうじて大学生になった。

息子自慢だった父親や祖母に顔向けできず、高校で寮生活を始めてから実家には帰らず叔母の元で暮らしたりし、今はアパートで独り暮らしをしている。

大学生活もエンジョイできず、鬱屈とした毎日を送っていた。

そんなときに一通の分厚い封書が届く。

子供の頃通っていた近くのパン屋の店主、いや今や24人殺害の凶悪犯としてマスコミを賑わした榛村大和(阿部サダヲ)からの手紙だった。

内容は「自分の殺人は9件までは立件できた言われたが、9件目は自分が殺ったのではない。えん罪だ。それを晴らしたい。手伝ってくれないか」
といったものだった。

確かに9件目の犯行だけは、毛色が違った。

筧井雅也(岡田健史)ははじめは断るつもりだったが、結局調査に首をつっこむことになった。

調べていくうちに、様々なことがわかってきた。

そして影薄かった自分の母親に関しても驚くべき過去を知ることになる。

 

 

映画
『死刑にいたる病』
2022年5月6日公開