映画『二ノ国』評判を払拭するお薦めの鑑賞方法!

『二ノ国』は、コンピュータゲーム・RPGのシリーズで

・『二ノ国 漆黒の魔導士』

・『二ノ国 ホットロイトストーリーズ』

・『二ノ国 白き聖灰の女王』

と展開しています。

『二ノ国』があるということは『一ノ国』もあるのでは?との予想通り、ゲームの中では『一ノ国』と『二ノ国』があります。

『一ノ国』は現実世界のこと。

『二ノ国』はモンスターが多数存在している世界。

『一ノ国』と『二ノ国』の人間の魂は姿を変えながらも共有されている。

とのこと。

映画はゲームを知らなくても楽しめる

完全オリジナルストーリー

です。

評判

以前から気になっていた映画『二ノ国』を鑑賞しました。

劇場公開時、鑑賞を躊躇していましたが、結局劇場に足を運ばなかったのは、あまりにも評判が悪かったためです。

評判が悪くても劇場に行くこともありますが、その内容で特に際立っていたのは、声優にあったため、やめておきました。

というのも、気にならない人もいるかと思いますが、私はどうしても苦痛に感じてしまうタチなので、あまりにも多くの人の評判が、そこに行き着くならばやめておいたほうが無難かと判断しました。

結局、声優問題は「なるほど~」と納得しました。

なぜこのまま使ったのか、不思議でなりません。

 

声優問題解決法

ただ、解決法をひとつ思いつきましたので御紹介します。

 

それは

日本語字幕をONにする

ということです。

 

こうすると、音声も入ってきますが、字幕も目に入りますので、声優問題はあまり気にならなくなります。これは邦画以外を字幕で鑑賞する場合の応用です。

 

邦画以外は日本語以外で鑑賞することになりますので、その俳優さんの演技が本当にうまいかどうかは、邦画ほどは判断できません。

 

邦画の場合、俳優のセリフの言い方、間(ま)、抑揚などの繊細な具合で感動したり冷めたりします。

 

日本語以外はどちらかというと字幕の言葉を読んでその内容に心が動かされます。

 

また邦画でも滑舌の悪い俳優、小さい声で聞き取れない場合など、日本語字幕があるととても助かります。

 

ということで、自宅で鑑賞する場合、最近はもれなく日本語字幕をONにしています。それが今回、こういった声優問題をたやすく解決してくれるとは、思いもよらなかったです。

絵はジブリアニメとそっくりです。

 

監督がスタジオジブリに所属していたということもあるのでしょうか。

 

これは今までよ~く観てきて知っているので、なつかしいような、そして安心できるというメリットがあります。が、新鮮さがないということもいえます。

次元移動

登場人物は本人の意図しないところで次元移動します。

少女漫画「王家の紋章」とか、漫画&実写映画「仁ーJIN-」とか、次元移動のルールを読者に明確にしないで作者の都合のよいところで移動させるといったパターンです。この手の物語でよくあることですね。

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のように移動する時代を設定して意図して次元移動するパターンのほうが私は納得がいきます。

次元移動のルールを読者に明確にして、その限られた中で登場人物が行動して解決するといった物語だと感心さが増すと思います。

簡単に敵を仕留める

割と簡単に敵を仕留めてしまいます。

 

異次元においては自分でも予期しない強い攻撃能力を持ったからという考え方もできますが、あまりにも苦労せずに決着がついてしまうのが、なんだかな~という思いが沸きます。

といって、アメリカ映画マーベル作品のように、生き返りすぎるのも「いつ終わるのか」とあきれてしまいますが。

ストーリー

よく考え抜かれていて、よく出来ていると思います。

 

『一ノ国』と『二ノ国』は表裏一体のようなもの。両方の存在を知る者もいれば、片方しか知らない者もいる。どういう理屈で行ったり来たりするのかは特に決まったルールはなく、割と都合の良いときに行き来できる。

 

ストーリー展開は単純で子どもでもすんなりと理解できると思います。その単純さがつまらないと思われるかもしれません。

 

最後のオチは面白いです。

全体的に

設定やストーリーなどは面白く、楽しめる映画に出来ていると思います。

 

ただ、多くの人がコメントしているように、声優問題がそれをぶち壊して台無しにしています。もったいない。もっと普通に出来る声優さんにしていれば、これほど酷評にならなかったのでは思います。残念です。大人の事情がいろいろとあるのだと推測します。

 

ただ気になっている方は日本語字幕ONにして鑑賞するのもひとつの方法ではないかとお薦めします。

あらすじ

高校生男子のユウは足が不自由で車いす生活。親友のハルはアクティブでバスケ部キャプテンをこなす。ハルの彼女はコトナ。3人は同じ高校で仲が良かった。

 

ある日、コトナからユウに連絡がある。

 

「誰かにつけられている。ハルは携帯がつながらない。助けて」という。

 

急いで現場に駆けつけるとコトナは不審者にナイフで腹部を刺されてしまっていた。

 

ユウが介抱しているとハルも駆けつけた。

 

「救急車を呼ぼう」というユウに対してハルは「オレが病院につれていく」といって抱きかかえて行こうとする。

 

しかし3人一緒に道路の真ん中で車にひかれてしまう。

 

ハルとユウが気がつくと、お互い見たことにない服装をしていて、回りも見たことのない建物、通行人も人間ではないような格好をしている。

 

コトナの姿が見えなかったので、二人で探しに行くことに。ここは『二ノ国』だった。

 

飲み屋に貼られていたポスターにはコトナにそっくりな似顔絵が描かれていて王女アーシャだという。

 

真相を確かめに二人はお城に潜り込む。

 

すると王女アーシャは危篤状態でベッドに横たわっていた。

 

『二ノ国』のユウには不思議な力が宿っていた。

 

誰の目にも見えなかった、アーシャ王女の腹部に刺さっていた大きな剣を抜き取ることができたのだ。

 

するとアーシャ王女はみるみる回復し意識を取り戻した。

 

ユウとハルは不治の病と思われていたアーシャ王女を救ったとして英雄扱いされた。

 

しかし、王様の側近が「ユウとハルは味方のフリをした敵ではないか」と王様に言いつけたため、捕らえられそうになった。

 

すると「いったん戻ろう」とユウとハルは『一ノ国』に戻ることに。

 

『一ノ国』に戻ると腹部をナイフで刺されていたはずのコトナは傷を負っておらず元気だった。

 

ホッとしたのもつかの間、コトナは病気が判明し、余命3ヶ月だという。

 

ハルはアーシャ王女を助けてしまったために、コトナが死ぬハメになったのではないかと思い込み、アーシャ王女を殺そう決意する。

 

再び『二ノ国』に戻ったふたり。

 

アーシャ王女を守るユウと殺害せんとするハルは敵対することになった。

 

スタッフ

【監督】
百瀬義行

【脚本】
日野晃博

【原案】
日野晃博

【原作】
レベルファイブ

【音楽】
久石譲

 

キャスト

【出演者】
山﨑賢人
新田真剣佑
永野芽郁
宮野真守
坂本真綾
梶裕貴
津田健次郎
山寺宏一
伊武雅刀
ムロツヨシ

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ユウ
声 – 山﨑賢人
本作の主人公。
一ノ国では足が不自由なため車椅子で移動している。二ノ国では脚が自由に動くようになり、車椅子無しでの移動できる。
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ハル
声 – 新田真剣佑
ユウの親友である少年。
一ノ国では、ユウやコトナと同じ高校でバスケットボール部の主将。アクティブな性格の持ち主。
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コトナ / アーシャ
声 – 永野芽郁
ユウとハルの幼なじみ。一ノ国では、ユウやハルと同じ高校で、ラクロス部に所属。二ノ国では、エスタバニア王国の王女であるアーシャ。
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ヨキ
声 – 宮野真守
エスタバニア王国にて魔法宰相を務める男性。
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サキ / ヴェルサ
声 – 坂本真綾
一ノ国では花屋のお姉さん・サキ。二ノ国では、エスタバニア王国においてアーシャの近衛騎士を務めるヴェルサ。
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ダンパ
声 – 梶裕貴
アーシャのお世話係を務めている妖精族。
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ガバラス
声 – 津田健次郎
反エスタバニア勢力の一つである「黒旗軍」の最高指導者。
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バルトン
声 – 山寺宏一
エスタバニア王国の騎士団長で、王国一の剣の腕を誇る男。
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フランダー王
声 – 伊武雅刀
エスタバニア王国の国王で、アーシャの父。
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お爺さん
声 – ムロツヨシ
幼少期のユウと同じ病院に入院していた老人。二ノ国の事を知っている。
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2019年8月23日公開

映画『二ノ国』

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