『グランマ・モーゼス展』世田谷美術館
アメリカの国民的画家、グランマ・モーゼスの生誕160年を記念した展覧会が世田谷美術館で開催されています。
日本初公開を含む絵画や愛用品約100点も並び、じっくりと鑑賞できます!
グランマ・モーゼスの作品を初めてじっくりと観賞したのは、八王子にある美術館でした。
大判のキャンバスに色鮮やかな色彩でこまごまと景色と人とを描いおり、その日観賞した作品で一番印象に残った絵でした。
後日、モーゼスは晩年に才能が開花し100歳を過ぎるまで描き続けたアメリカを代表する国民的画家だと知り、やはりただものではなかったんだと納得したものです。
‘’人生何歳からでも始められる‘’
の言葉どおりであり、しかも大成功をおさめた方でした。
いつかはもっとほかの作品も観賞してみたいと心のなかでずっと願っていましたから、今回の特別展はまさに願い事どおりの理想的な展覧会でした。
目次
世田谷美術館
最寄りの用賀駅からは徒歩20分ぐらいかかります。
有名な 砧公園を通り抜けて向かいました。
砧公園は想像以上に広く環境もよく 時間があればずっとそこにいたいと思わせるような素敵な公園でした。
今回の展覧会がなければ おそらく 行くことがなかったであろう世田谷美術館。
しかし次回 ピーターラビットの企画展があるようですのでまた行くかもしれません。
刺繍
グランマ・モーゼスの世界観たっぷりの素晴らしい展示でした。
年代を追って展示されているので、モーゼスの作品の上達度や変化がわかりやすいです。
本格的に絵を描く前は刺繍絵を製作していたのですね。
その刺繍絵からも才能があふれています。
こまかい運針。色の重ねかた。思わず唸りたくなる刺繍作品です。
細かいことが苦にならないのでしょうね。
小筆を見たかった
モーゼスは刺繍作品を経て油絵を描いていきますが、どちらも”細かい”といった点は似ています。
細かい糸づかいを細かい筆づかいに変えたのですね。
あんなに細かい絵を描くにはどのくらい細い筆を使っていたのか、気になりました。
モーゼスの作業場を再現した一角が展示されていました。
ここで細い筆が見られるかと思いましたが、数本の筆が重なりあっておいてあったので、太い筆におそらく隠れていて残念ながら細い筆は確認できませんでした。
重ねないでおいていたら、見られたのかも~?
作業場展示
道具にこだわらず、食品や化粧品の空き瓶を筆洗いや絵の具入れに再利用しています。
アトリエを持たず寝室やキッチン脇の小部屋で、花器を置くための家具を机にして絵を描いていました。
『”なにごとも形から入らねば”と立派な道具を揃えなくても出来る』ということ見せてくれましたね。
特徴
モーゼスの絵の特徴は壮大な景色に大勢の人間たちの生活の様子、一緒に暮らす動物たちが一同に描かれていることです。
魚眼レンズ
モーゼスは
人物と自然を一枚に収めること
に悩んでいたそうです。
そんなときホイールキャップに写っている景色を見て思い付きます。
そして魚眼レンズのように広角に写った景色から前景と後景を同等に扱う独自の画面構成を確立し、あの独特な絵にたどり着いたそうです!
農家の暮らし
モーゼスは1860年アメリカの農村で生まれ育ちました。
日本でいったら明治初期に子ども時代を過ごしました。
家族で力を合わせていろんなものを作っていたようです。
✔ アップルバター
✔ ろうそく
✔ 砂糖
✔ 石鹸
など。
モーゼスは特に サトウカエデを原料としたメープル作りが好きだったようです。
家族で仕事をしている様子も絵に描いています。
動物もたくさん描かれています。
動物と仲良く暮らす生活が良いですね♪
クリスマス
雪の風景も多いですね。
雪の描き方は独特です。
モーゼスといえば‘’クリスマス‘’の絵を思い出す方も多いそうですね。
ロマンチックで可愛らしい絵が印象的です。
想像で
モーゼスは目の前のものを描写するというより、幸せだったころを思い出して想像で描いているといいます。
色の配色はとてもセンスを感じて好きです。
大勢でてくる人々はそれぞれしぐさが違ってなにかしら特徴があります。
いずれにしてもずっと見いってしまう見どころいっぱいの絵画ですよね。
関連グッズ
関連グッズの多さに驚きました!
これでもかっ
というくらいいろんなグッズが勢揃いしていましたよ。
2021年11月20日~2022年2月27日
『グランマ・モーゼス展』
世田谷美術館