映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』は前作の長尺版?!
大ヒットとなった『この世界の片隅に』。
こうの史代さんのマンガが原作。
ドラマは
2011年(日本テレビ)主演:北川景子
2018年(TBS)主演:松本穂香
アニメ映画は
2016年公開
『この世界の片隅に』
2019年公開
『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』
どちらも 声主演:のん
2016年公開映画では、新海誠監督の『君の名は。』を抑えて日本アカデミー賞・最優秀アニメーション作品賞に選ばれたほか、たくさんの賞を受賞しています。
また国外は世界60以上の国と地域で上映されています。
私は戦争系ドラマ・映画・小説・マンガは語り継ぐべきだと考えているほうですが、その表現方法は難しいと思います。
小難しいことを並べてもストーリーがおもしろくなくては興味をもたれない。見てもらえなければ意味がない。
『この世界の片隅に』はストーリーがおもしろいので見てしまいます。
マンガはわかりませんが、ドラマ・映画ともに核となっている部分は変わりません。
また主人公のすずさんや夫の周作さんなど登場人物の人柄が魅力的。
絵においては、やさしい感じの絵柄に人柄の良い登場人物たちがマッチしていて残酷な戦争物語を柔らかいイメージにしてくれています。
感想
“(さらにいくつもの)”とかっこ書きのタイトルは、前作にはなかった別ストーリーが描かれているのかな?
と想像しておりましたが、そうではなかったです。
前作『この世界の片隅に』とストーリーはほぼ同じ。
詳細部分が付け足されていましたので
『この世界の片隅に(詳細)』
といったところです。
しかし長尺すぎたかもしれません。
たんたんとしたストーリーが続くので、私の近くの人は音をたてて寝ていましたし、前方の人は何度もスマホ画面を表示(おそらく時刻を確認?)していました。
この物語の魅力のひとつは、戦時中の平凡な庶民の日常生活を描いているところなのですが、映画というのは不思議なもので“山あり谷あり”のストーリーでなければ飽きてしまう人もいるのかもしれません。
私も正直「長いな」
と感じてしまいました。
上映時間168分。
約3時間。
寝不足で観に行ったら残念なことになりかねません。
でも、いい映画だと改めて思いました。
驚いたのはエンドロール。
アニメ作品なのでたくさんの人が協力していてすごいなといつも感心するところなのですが、この作品はケタ違いでした。
大勢の人の名前が表示されます。
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