映画『キングスマン』新人スパイ vs IT経営者
ちょっとやんちゃな若者エグジーがキングスマンという一流のスパイ組織にスカウトされ、厳しい研修を受けながら新人スパイとして成長していく映画『キングスマン』はシリーズ第1作目です。
IT経営者がたくらむ地球再成計画を阻止するために、新人ながらも敵地に乗り込み機転を利かせて戦い地球を救います。
『キングスマン』とは
『キングスマン』とはスパイ組織の名前であり、そこに属するスパイのことです。
高級スーツを身にまとい、紳士的な振る舞いを装っていますが、いざ戦いとなると軍隊かアクションスターかといった身のこなしで次々と敵を倒していきます。
そして紳士が持つ、傘やアタッシェケースも武器や防御装置になっているため、スーツの紳士姿のまま敢然と戦いにいどみます。
その腕っぷしは見事なものです。それは見込みのありそうな若者を厳しい訓練で鍛え上げているため、一般人は太刀打ちできません。
本作では、その厳しい訓練の一端を知ることができます。
主な登場人物
エグジー:
主人公。
ハリーがキングスマンにスカウトした。
キングスマン候補生として研修する。
父親もキングスマンで殉職している。
ハリー:
キングスマンのベテランスパイ。
腕が立つ。
マーリン:
キングスマンの教官。
エグジーたちを指導する。
一流の情報技術者でもある。
ロキシー:
エグジーと同期の女性キングスマン候補生。
成績優秀で最後にひとりだけ合格する。
アーサー:
老人。
キングスマンのリーダー。
ヴァレンタイン:
悪党。
IT経営者。
ガゼル:
ヴァレンタインの部下。
両足が鋭い刃を持つ義足になっている。
脚ワザに長けていて瞬時に人を殺せる。
ティルデ王女:
スウェーデンの王女。
ヴァレンタインに誘拐され、ヴァレンタインに反対したため監禁される。
あらすじ
ヴァレンタインが開発した格安SIMカードを利用すると、それまでの高すぎる携帯電話料金やインターネット利用料などを格安にできるとのふれこみで全世界でそのSIMカードが普及。
しかしそのSIMカードは人々の脳波を異常にさせ狂わせてしまう電磁波が組み込まれていて、ヴァレンタインが仕掛けたプログラムが発動すると、正気を失い近くにいる者を攻撃し殺してしまうという仕掛けがされていた。
ヴァレンタインがいうには、世の中は人間が増えすぎた。だからいったんリセットしなければならない。人間の人数を減らしたならば、地球上のいろんな問題、たとえば温暖化などを解決できる
そのためのSIMカードだというのである。
もちろんこのことは内緒。
しかしヴァレンタインが認めた特権階級の人には脳波を異常にさせてしまう電磁波をスルーでき、殺し合わなくてもいい別のチップを耳の上に埋め込む手術をすれば大丈夫
「自分は選ばれし者」「ノアの箱舟のごとし」と多くの著名人、富豪らにはSIMカードのことを教え、耳の上にチップを埋め込ませた。
しかしそれは、ヴァレンタインを裏切ったときに殺すためのスイッチでもあった。
ヴァレンタインは世界中の著名人、高貴な地位の人を誘拐しては、チップを埋め込み、反対したら監禁していたため、多くの王族などの行方不明者が出て社会問題になっていた。
キングスマンの組織においては、殉職者が出たため、新人を補充することになっていた。
父もキングスマンで殉職したエグジーは、父の同僚だったベテランスパイのハリーにスカウトされ、新人テストを受けることになった。
新人テストを受ける者は数名いた。
1名だけ選ばれるという。
エグジーは最後の2人にまで残ったが、最後の試験の「愛犬を銃で撃つ」ことが出来ず不合格となった。
しかし、全世界で起きている誘拐事件を調べるために、ハリーと行動を共にする。
ハリーはある教会での集会に潜り込んだが、そこでヴァレンタインのSIMカードが発動してしまい、その場にいた者全員が狂ったように近くにいた者を攻撃し殺し合いが始まってしまった。ハリーも巻き込まれ、自身の脳波も狂わされ、次々と殺してしまい、最後はハリーひとりになってしまった。
教会を出たハリーはヴァレンタインに射殺されてしまう。
その様子をネットで見ていたエグジーは、キングスマンの拠点へ向かった。そこにはリーダーのアーサーがいた。一緒にハリーを追悼するのかと思いきや、アーサーの耳の後ろに手術跡があるのを見つけ、とっさの判断で毒入りの酒を入れ替え、アーサーはそれでエグジーを殺すはずが自分が殺されてしまった。アーサーに埋め込まれていたチップを取り出し解析に使う。
エグジーは新人研修の教官だったマーリンとただひとりの合格者で女性のロキシーと3人でヴァレンタインの基地に小型飛行機で向かう。
ロキシーは単独で空に上がり、ヴァレンタインが放った人工衛星を破壊するという任務を受けた。
エグジーはヴァレンタインの基地内に潜入。
マーリンは飛行機に残り、指令出し、ハッキングなどを担当。
基地内はパーティの最中だった。もうじきヴァレンタインのSIMカードが発動し、世界中で殺し合いが始まる。ここにいる者は特殊なチップを耳の後ろにはめ込んでいるため、殺し合いには巻き込まれない。高みの見物といこうじゃないかという趣旨。
カウントダウンが始まる。
ギリギリでロキシーが人工衛星を爆破させ、その計画は中止。
ところが、ヴァレンタインは別の人工衛星を借りて計画を実行することを思いつく。プログラムを書き換えて、発動を待つ。
絶体絶命
と思われたとき、エグジーが「アーサーのチップからプログラムを書き換えて、チップを埋め込んでいる人をやっつけられないか」と思いつき、マーリンに提案。
超一流のハッカーでもあるマーリンは超特急でプログラムを書き換えた。するとヴァレンタインの命令が発動されるや、チップを埋め込んでいる者たちの頭が次々と爆発していく。それを花火のように表現。
パーティにいた全員が死んでしまった。二人を除いて。
ヴァレンタインと部下のガゼル。
まずガゼルがエグジーを殺しに立ち向かった。互角の戦いが続く。エグジーは靴の先に仕込んでいた毒のついた刃でガゼルをしとめた。
エグジーは、亡くなったガゼルの義足をヴァレンタインめがけて投げつけ、見事命中。ヴァレンタインも絶命した。
残酷なシーン
教会で全員皆殺しというシーンは残酷でした。キビキビしたハリーの身のこなしは見応えがありますが、その殺し方はギャグっぽく見せていますが。
しかし日本の時代劇でも刀を振りかざして、その場にいる全員皆殺しというのはよくあるシーンです。
またヴァレンタインの基地でチップが逆発動して頭が爆発してしまうシーンは色とりどりの花火に置き換えて表現していますが、頭の脳みそが爆発しているということで、これも残酷なんですよね。
映画
『キングスマン』
2015年9月公開
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