映画『キング・コーン』コーンまみれのアメリカ加工食品の実態!
甘くておいしいトウモロコシ。
旬の夏には、冷たい牛乳と合わせてコーンスープを作るのが楽しみ♪
このおいしさは缶詰や冷凍食品のコーンでは味わえない!
大好きな夏の味のひとつです。
しかし2007年映画製作当時、アメリカではコーンがとんでもないことになっていました!
映画『キング・コーン』とは
アメリカでのコーンの現状を映画にしたドキュメントものです。
こんなになっていたのか!
という驚きと衝撃。怖ろしさ。残念な思い。
日本で良かった。
ストーリー
大学時代の友人、イアンとカートは就職する前になにか研究してみたいと考えていた。
生活の中で気づいたのは、あらゆる食べ物にコーンが使われていること。
二人はコーンを研究することにした。
まず、マッコー地球科学研究所へ行った。
スティーブ・マッコーは
「食べたものは髪の毛に現われる。髪の毛の主成分はコーンだ。とくにアメリカ人はコーンで出来ている」
という。
アメリカの加工食品の甘味に使われているのは、
高果糖のコーンシロップ
などコーンの甘味を加工したもの。
炭酸飲料、アイスクリーム、クッキー、スナック菓子など。
あらゆる加工食品にコーンは使われている。
そして
牛肉も!
牛の餌には、安価なコーンを使っているという。牧草だけで育てようとすると餌代が高くつく。だからコーンを混ぜる。しかしコーンを混ぜすぎると牛の健康によくない。そういう弊害もある。
中でも、コーンの一大生産地はアイオワ州。
アイオワ州はコーンの生産量だけを求めている。味も栄養も必要ない。
たくさん獲れればさえいい。
イアンとカートもアイオワ州に土地を借りて1年間コーンの栽培をしてみた。
ここではコーンを栽培するということを役所に届けるだけで当時28ドル以上の助成金をもらえた。たとえ栽培がうまくいかなくて赤字になっても助成金で黒字になる。政府が力を入れて援助している。だからコーン栽培が急激に成長した。
イアンとカートの初コーンが出来た。
嬉しくて畑で収穫し、そのままかぶりついた。
マズイ!
思わずはき出してしまう。そのくらいマズかった。
アイオワ州のコーンは加工しなければマズくて食べられないという。
加工前提のコーン栽培だ。
アイオワ州では大きな農場主は土地どんどん大きくを広げていく。小さな農場主は大きな農場に呑み込まれてしまい、村を出て行く。
ニューヨークでは当時1/8が糖尿病だったという。
しかも炭酸飲料の飲み過ぎだけで糖尿病になってしまう。
炭酸飲料を飲むのをやめたら体重が1/3になった男性がいた。男性の両親は二人とも糖尿病だった。
マックで食べるということは、コーンを食べることだという。
コーンを食べた牛肉は脂肪が多い。けれどハンバーグにするとわからない。高脂肪の肉になる。
日本産のおいしいトウモロコシを味わって食べていきたいと思いました。
映画
『キング・コーン』
2007年公開
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