映画『ホテルローヤル』直木賞作品☆キャスト&小説あらすじ
桜木紫乃さんの同名小説「ホテルローヤル」が原作です。
同作は2013年第149回上半期直木賞受賞作品です。
直木賞選評
おおよそ桜木紫乃さんの筆力を絶賛しています。
「文章の技法面だけでいえば、他の候補作品は桜木氏のそれにとても及ばない」
「文章が安定していて、大きく乱れず」
「安定した筆力と抜群の技術で、ずば抜けていた。」
「そして、この文章力。過不足なく描いて、ところどころに目を見張る鮮かな表現がある」
といった内容です。
お褒めの言葉が並んでいますね。
小説「ホテルローヤル」
7編の短編集です。
すでに廃業し廃墟となった「ホテルローヤル」に勝手に入り込み、雑誌に投稿するための写真を撮る男性とモデルを引き受けた女性の話。
20歳も年上の僧侶と結婚し寺の維持のために檀家のお相手をする女性の話。檀家のひとりから引き取り手がいなかったホテルローヤルの大将の遺骨を預けられる。大将の今際の際の言葉は「本日開店」。
高校卒業から10年間、家業のホテルローヤルを手伝ってきた娘・雅代が閉店日に客が心中をおこしたといういわくつきの3号室へ行ってみた話。
僧侶の間違いで新盆の読経が取りやめになり布施に用意していた5千円が浮いた主婦の恵。賃貸アパートに急に転がり込んできた舅が四畳半の部屋を占拠してしまったため夫婦の寝室を無くしていたこともあり、ホテルローヤルで休憩する夫婦。沖縄の新婚旅行以来の泡風呂で。
高校教師の野島。尊敬していた校長より紹介され結婚した妻は、高校生以来20年も校長と関係を続けていた。「もう別れるから」といわれてから5年、連休に単身赴任先から家に戻る途中、二人を目撃してしまう。両親が家を出ていってしまいひとりぼっちになってしまったからと言ってずっと野島につきまとってきた女子生徒と一緒にホテルに泊まることに。
ホテルローヤルの清掃員・ミコは60歳。10歳年下の夫と二人暮らし。3人の子どもは独立していた。ある日次男より「給料が上がったから好きに使って」と3万円が送られてきた。喜ぶミコだったが、まもなく新聞に次男と同姓同名の事件容疑者の名前があがった。自分の息子だったらどうしようとさまよっているうちに森で意識を失ってしまったらしい。夫が捜索してくれ無事に会うことができた。
雅代の父親・大吉が、湿原にホテルを建て一国の主になる夢を語っている。
まだホテルローヤルが建つ前のお話。
スタッフ
【監督】武正晴
【脚本】清水友佳子
【音楽】富貴晴美
【原作】桜木紫乃
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キャスト
田中雅代:波瑠
田中大吉:安田顕
宮川聡史:松山ケンイチ
余貴美子
原扶貴子
伊藤沙莉
岡山天音
正名僕蔵
内田慈
冨手麻妙
丞威
稲葉友
斎藤歩
友近
夏川結衣
映画
『ホテルローヤル』
2020年11月13日公開
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『ホテルローヤル』主演・波瑠さんの大人気ドラマ。
TBSドラマ
『あなたのことはそれほど』
おもしろいドラマでしたね!
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