原麻衣子『すごろくノート術』思ったことを書き出すノート術

10月にもなると、毎年文具店や本屋にズラっと並ぶ手帳。年々手帳の種類が増えているのと同時に“ノート・手帳・メモの書き方”といった指南書も目を見張るほど増えています。

 

年々増え続けている書き方レクチャー本

せっかく手帳を買ったのに、長続きせずに真っ白のまま1年をすごしてしまう人もいる中で、手帳を活用したおかげで“夢がかなった”人の実例を紹介して、手帳の書き方をレクチャーしている本をよく見かけるようになりました。

目に付くのが
“書くだけで夢がかなう”
“簡単”
“楽しい”
“魔法のツール”
といった言葉。

“今まで挫折してきた人ほどオススメです”
といった言葉もキメテでしょう。

そもそも手帳のレクチャー本に興味を持つ人のほとんどが自分のやり方に納得がいかずに悩んでいるからこそ、成功していると豪語している人のやり方を知りたくなり、つい読んでしまうと思います。

もし自分の手帳の書き方におおいなる自信があって成功も手に入れたという人はこの手の本を読む必要がないですものね。

ここ数年、レクチャーの内容はどれも似たり寄ったり。同じ事を繰り返し書いているように思えますが、ずっと売れ続けているからこそ、ずっと販売されているのでしょう。

まるで、健康本やダイエット本です。

 

『魔法』はうんざり

私がゲッとうんざりする言葉は
『魔法の~』
です。
『魔力』
というのもありましたね。

『魔法』って知っていますか?
と問いたくなります。

魔法とは普通の人にはできない神秘的で不思議な超常現象

といったところでしょうか。

なぜメモ術やノート術が“魔法”なんでしょうか。

は?という感じです。
まさに本を買わせるための誇大表現。

“夢をかなえる”も目に余る決まり文句ですが、“魔法”よりはマシです。

 

すごろくノート術

本書は4刷目でしたので、かなり売れていると思われます。
『すごろく』とはGoodネーミングを考えついたものだと思います。内容は昔からある手法です。

メンタリストDaigo著『人生を変える 記録の力』2019/9
にも書かれていました。

筆記開示

という心理学の世界で1980年代に生まれた記録術だそうです。

自分の気持ち、思っていること、こうしたいこと、こうなりたいこと、失敗したこと、自分の未来、夢などなんでもいいので、書いていくといった方法です。なにか書いたことを大きく線で囲みたくなるときってありますよね。強調したいときでしょうか。

それを次々と書き連ねていった結果、その様子がすごろくに見えなくもないので『すごろくノート術』とネーミングしたのでしょう。マインドマップの変化版のようなものです。

しかし、別に大きな線で囲まなくてもよいのです。囲んでもよいですが、どっちでも良いのです。とにかく、思ったことを書き出していくということ。

そしてそれを消さないで残しておくことも大事。あとで見直すためです。

あのときは、ああいう気持ちだったのかなど。その結果がよければ嬉しいマークやイラストやハンコやシールを押したりして、自分の気持ちを⤴させて、モチベージョンを保つことによって、目標がぶれずに達成できる確率があがるといったやり方です。

それを1冊の本にできるくらい、ノートの選び方、ペンの選び方まで懇切丁寧に書かれています。