映画『フォードvsフェラーリ』感動のラスト!と思いきや意外な結末?!
特に最後のレースシーンは目が離せない場面の連続で圧巻でした!
スカッとする結末!
と思いきや意外な展開になり、ぐっとくる感動作です。
主な登場人物
元レーサー
しかもル・マン優勝者で
カーデザイナーのシェルビー
(マット・デイモン)
優秀なエンジニアで
一流レーサーでもあるケン
(クリスチャン・ベール)
シェルビーとケンの友情は見どころです!
〈フォード上層部〉
フォード社の二世社長
(トレイシー・レッツ)
副社長レオ・ビーブ
(ジョシュ・ルーカス)
マーケット戦略担当の
アイアコッカ
(ジョン・バーンサル)
あらすじ
フェラーリの経営苦境
1960年代初頭
モータースポーツ界の
絶対王者に君臨していた
イタリアのフェラーリ。
しかし経営は苦境に陥っていた。
フォードがフェラーリを買収に
アメリカ・フォードでは
マーケット戦略担当のアイアコッカが
「いままでのフォードのやり方ではダメだ。
若者は速くてカッコイイ車を求めている。
フェラーリのような。経営苦境のフェラーリを買収するべきだ」
と役員たちに説明。
契約成立せず
フェラーリとの商談にこぎつけたフォードだが交渉は決裂。
その後フェラーリはフィアットの傘下に入ったと発表。
「フィアットに高く売るためのダシに使われたに違いない」
とフォード上層部は激怒。
特にフォード二世は
「フェラーリに勝てる車をつくれ」
と命令。
多額の資金を投資する。
シェルビーとケン
依頼を受けたのは
元レーサーでル・マン優勝者
カーデザイナーの
シェルビー。
シェルビーは心臓病でレースを引退していた。
シェルビーは
エンジニアで一流レーサーでもある
ケンにも手伝って欲しいと依頼する。
ケンは車をやめるつもりでいたので迷ったが、妻からの励ましもあり、依頼を受けることにした。
チームとしてほかのスタッフとともに車をどんどん改良していった。
最初のレースは惨敗
しかし最初のレースでは勝てなかった。
シェルビーは
「車の改良だけでなく、ドライバーも一流でなければ勝てない。レースで勝てるのはケンしかいない」
と訴えるが
上層部に聞き入れてもらえない。
ケンは人の言うことを聞き入れない扱いづらい人柄だったため、上層部に好かれていなかったからだ。
シェルビーは
「ケンをドライバーにしてレースをしてみて負けたら自分の会社を売ってもいい」
と自分の会社の命運を賭けて
再度訴え実現する。
見事に優勝!
24時間レースに参戦
フォードは当時
「モータースポーツ史上最高額」
とも言われるほどの多額の投資をし
“GT40”を開発。
ル・マン24時間レースに参戦。
ケンもル・マンのレースに
出場することになった。
見どころ
◆新車を作っていく過程はおもしろいです。
どこをどうやって、どうしたらいいかを瞬時に判断し作り直してまたテストを繰り返しどんどんよい車に出来上がっていきます。
◆しかし車がよくてもドライバーの腕も一流でなければ勝てない
ということを上層部はわからない。
そこで
シェルビーはフォードの二世社長をスポーツカーの助手席に乗せてハイスピードで走り回る。
二世社長は、あまりのスピードに泣きそうになり、わめきちらす。
シェルビーが
「この車は誰にでも乗りこなせるものではない」
というと二世社長は
「知らなかった」
と素直に認め、車だけでなくドライバーの腕も一流じゃなきゃいけないことを体験でもって知ることになる。
よくぞ乗り回してくれたものよと、してやったり。
◆たとえ相手に対して失礼なことでも口にしてしまい、人とうまくやれないエンジニア 兼 一流レーサーのケン。
商売もうまくいかず、自分の工場も税務署に差し押さえられてしまう。
「おれは普通には生きられない」
と落ち込む夫を広い心で支える妻。
父親が大好きな息子。
この関係が感動的です。
◆物語には悪者、悪役がいるものです。
この映画では副社長。
なにかと邪魔をしてくる。
といっても本人はいたって真面目。
自分がやっていることはフォードのためになると思っていて、副社長からみたらケンやシェルビーは目の上のたんこぶ的な存在。
◆ル・マンレースでは、フェラーリが脱落してしまう。
なかでもケンが圧倒的に早く、優勝確実となった。
しかし遅れていたほかのフォードの車と足並みをそろえるためケンのスピードを落とせと副社長が命令してきた。
1位2位3位と同時にゴールしてアピール写真を撮るためだと。
怒ったシェルビーは、それでもいちおケンに伝える。
「判断はまかせる。どうするかケンが決めていい」
といって。
ケンは最後スピードを落として、同時ゴールする。
感動的なゴール!
当然ケンが優勝だと思っていた。
ところが・・・。
ル・マン24時間レースとは
フランスの
ル・マン近郊で行なわれる
24時間四輪耐久レ-スのこと。
サーキット周回数を競う。
1年のうちで
最も昼の長い夏至の頃に開催されるため
毎年6月頃になる。
メーカー別勝利回数
1位. 19回 – ポルシェ
2位. 13回 – アウディ
3位. 9回 – フェラーリ
4位. 7回 – ジャガー
5位. 6回 – ベントレー
6位. 4回 – アルファロメオ
6位. 4回 – フォード
8位. 3回 – マトラ
8位. 3回 – プジョー
10位.2回 – ブガッティ
10位.2回 – ロレーヌ・ディートリッシュ
10位.2回 – メルセデス・ベンツ
10位.2回 – トヨタ
フォードvsフェラーリ
2020年1月10日公開
153分アメリカ監督・脚本
ジェームズ・マンゴールド
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