映画『新聞記者』これが日本アカデミー賞最優秀作品賞!!
キングダム
蜜蜂と遠雷
翔んで埼玉
新聞記者
閉鎖病棟 -それぞれの朝-
このラインナップの中で最優秀作品賞に選ばれた「新聞記者」。
内容的には、加計学園問題や女性ジャーナリストのセクハラ問題を彷彿とさせる社会問題を含む硬派なストーリーです。
こういった内容ですので映画公開も苦労したそうです。
時事ネタ、社会問題を含んだ方が最優秀になりやすい傾向かと感じました。
危ない橋を渡った感もありますが、ストーリーの組み立ては良く出来ていると思いました。
ただラストが。。。
こういう「観ている人がそれぞれ考えてください」といった問題提起的な終わり方はどうも。
まあ人それぞれ好みでしょうけれども。
それと最優秀主演男優賞と最優秀主演女優賞を獲得した
松坂桃李さん
シム・ウンギョンさん
これが大きかったんでしょうね。
主役の二人の演技が最も評価されたということは、それだけ演技のパワーがみなぎりますから、映画が力強くなります。
松坂桃李さん
私の最初の印象は
NHK朝の連ドラ
「梅ちゃん先生」
です。
2012年でこのとき既に
「人気急上昇中の注目株」
といわれていましたので
「そうなのか」
と思いながら見ていました。
真面目で深刻な役がハマリ役になっていますので、今回の映画の役も適役だったと思います。
細かい表情の表現など素晴らしかったと思います。
シム・ウンギョンさん
初めて拝見しましたが、日本にはいないタイプの女優さんで新鮮に感じました。
まっすぐ見据える目がいいですね。
今回の役も彼女と同様、英語も堪能で国際的で真面目な感じが適役かと思います。
彼女が演じたことで空気が変わるというかすごく効果的だったのではないでしょうか。
日本人の女優だったら誰が良かったかしらと思いながら見ていました。
ということで二人とも最優秀賞に選ばれたのは納得です。
多数の受賞歴
このほか
日本アカデミー賞では
優秀監督賞(藤井道人)
優秀脚本賞(詩森ろば、高石明彦、藤井道人)
優秀編集賞(古川達馬)
を受賞しており
毎日映画コンクールやその他受賞多数です。
日本アカデミー賞での最優秀作品賞については、確かに映画の質で考えたら納得ですが、この映画が万人向けか、面白いかといったらまた別ものかと。
面白さはありましたけれど、わかりやすくはない。
社会問題に切り込んだ作品であることは評価すべきですが、エンターテイメントとして楽しめたか、広く多くの支持を集める作品なのかというと、どうでしょうか。
ただ日本アカデミー賞の傾向として、こういう感じなんだと思いました。
あらすじ
外務省から内務省に転属になった杉原拓海の部署は、政府にとって都合の悪いことを裏で操作する組織・内閣情報調査室だった。
ある日、外務相時代の上司の神崎から久々に食事に誘われ懐かしい時間をすごしたが、その直後神崎は自殺をした。
なぜ神崎が自殺をしたのか悔しい思いと疑問が残る杉原。
同僚からは「おまえの部署が神崎をマークしていたんだろ」と言われ、そのことを知らされていなかったことに気づいた杉原は呆然とする。
一方、東都新聞社の吉岡は仕事熱心な女性記者だった。吉岡の父親は優秀なジャーナリストだったが誤報のため自殺していた。
ある日、東都新聞社に匿名で大学新設の情報がFAXで送られた。そのFAXには羊のイラストもそえられていた。
上司よりこのFAXがどこからきたのか調査するように命令された吉岡は、杉原にも協力を求める。そして神崎の家にたどり着く。
吉岡の熱心さに根負けした神崎の妻は、吉岡に神崎の書斎の机のカギを渡した。
袖机の中には、羊のイラストのFAXの原本と英語で書かれた本が入っていた。
それは、海外の細菌兵器実験で羊が大量死した事件に関する本であり、新設する大学で同じようなことをする計画があるとつきとめる。
しかし「誤報だ」と言われたらそれでおしまい。強力な証拠がなければならなかった。
杉原は同僚の部屋からその証拠写真を盗撮していた。だからいざとなったら自分の名前を出しても言いとまで言った。
そこで覚悟を決めた東都新聞は一面でその記事をスッパ抜いた。
予想通り、政府は誤報だと抗議を始める。
杉原は上司に呼ばれ「外務省に戻してやるがこの件について手を引くのが条件だ」と脅される。
その直後、外に出た杉原は横断歩道の前で吉岡と向かい合う。
キャスト
吉岡エリカ:シム・ウンギョン
杉原拓海:松坂桃李
杉原奈津美:本田翼
倉持大輔:岡山天音
関戸保:郭智博
河合真人:長田成哉
神崎伸子:西田尚美
神崎俊尚:高橋和也
神崎千佳:宮野陽名
陣野和正:北村有起哉
都築亮一:高橋努
多田智也:田中哲司
スタッフ
【監督】 藤井道人
【脚本】 詩森ろば・高石明彦・藤井道人
【原案】 望月衣塑子「新聞記者」・河村光庸
【音楽】 岩代太郎
【主題歌】 OAU「Where have you gone」
映画『新聞記者』
2019年6月28日公開
U-NEXTで観てみる ↓