綾野剛主演・映画『パンク侍、斬られて候』不思議ワールド全開

原作は映像不可能といわれてもよいような難解な作品ですが、ナレーションを多様するという形をとったり、登場人物の名前や場面をデカく表示したり、わかりやすくしてくれています。

 

説明部分を人形劇にしたアイデアもおもしろかったです。

主要登場人物はみなさん、演技がうますぎ!見入ってします。

 

原作の世界観を壊さないように、町田氏の独特な言い回しも入れ、イマドキのセリフもありの脚本はさすがです。

 

映画はほぼ原作どおりでした。

ろんの目を茶山半郎に治してもらったことを最初から盲目のふりをしていたとか、菅原庸一の役を幕暮孫兵衛が兼ねるとか、茶山半郎も掛十之進の幼なじみだったということを省略したり、といった細かい変更はありましたが。

 

ただ、茶山半郎に関しては、??

「眼光鋭く鼻筋が通って端正な立派な容貌。知性的で賢そうな顔におてもやんとおたふくとへのへのもへじとひょっとこが混じったような刺青」という顔。

要するに一目見たら、笑いが止まらなくなるようなヘンテコリンな顔のはずが、まったく笑えなかったです。「浅野さん、よく役を引き受けたなー」と思いました。

 

茶山半郎は最低な極悪人、きっと悪~いオーラがにじみ出ているに違いない、そしてカリスマ性があり、民衆の前でひとたび説教を始めると、聞き入ってしまう。のハズが、映画ではうまくしゃべれない茶山半郎の代わりに横の二人が代弁するという。

個人的にはイメージが違いました。

 

もちろん小説をどう解釈しようと、正解はないと思いますし、自分と違う解釈での表現はおもしろいです。特にこの原作は多様なイマジネーションをかき立てると思います。

特に最後のシーンはどのように表現されるか、非常に楽しみでした。すごいです。

 

もともと原作が半端ない!これを映画にした監督も半端ない!

 

冒頭部分で掛十之進がひとり殺すシーン。父親は60歳くらいのハズなのに若い。夫婦の設定に変えたのかな、しかもどこかで見たことある気がするけれど誰だろう?と思っていたら・・・。なるほど、最後に判明!そうでしたか。

 

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