映画『蜜蜂と遠雷』賛否が分かれる映画

ネットでのレビューを読んでいると賛否が極端に分かれている印象を受けました。

特に原作ファンからは「原作とは違う」と熱烈な御意見が多いようです。

マンガ原作の場合も、そういった意見ははなはだ多いですね。原作を愛するあまりの気持ちなのでしょう。難しいものですね。

私の第一印象は「原作を読んでいない人はワケわかんなくないのかな?」ということ。

観る人の感性にまかせた、だいぶ情緒的な映画ではないでしょうか。

私個人としては、もとよりクラシックピアノを弾く人を題材とした映画はいつもガッカリするので避けているところはあります。

それは実際ピアノを演奏している手の部分と上半身の俳優さんとは別人なため、どうしても嘘くさく見えてシラケてしまうのです。

自分も趣味の程度ですがピアノを弾くということもあるせいもしれません。

逆にピアノを弾かない人のほうが素直に受け入れられるのかもしれないでしょうか。

プロのピアニストの方はどう思うのか感想を聞いてみたいです。

小説をそのまま映画にしたのですから仕方がないかと思いますが、ラストのピアノ協奏曲はもっと派手な終わり方の有名な曲だったら、違ったかもとも思いました。

そんなことしたら、それこそ原作ファンに怒られちゃいますね。

そもそも映画化ありきの小説ではなかったでしょうし、コンクールの演目としては当然の選曲でしょうけれども。

もともと小説「蜜蜂と遠雷」も期待して楽しみに読んだのに、なぜ絶賛されるのかわからず、映像を観るとなにか気持ちが変わるのかと思って観ましたが、変わらなかったです。

原作の登場人物の、自宅にピアノがない少年が天才的なピアニストという設定に嘘くささを感じ、母親の死のショックからコンサートをドタキャンする栄伝の人間性を好きになれなかったりというのもあります。

多くの支持を集めて各賞を受賞した作品に感動できないのは私の感性が鈍いためなのでしょう。

ただ、音楽コンクールを長編小説の題材にして大ヒット小説になったことでクラシック業界も賑わいを見せたことは悦ばしいことだったと思います。

 

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