映画『記憶屋』感想~原作とは別ストーリーを楽しめる
“記憶屋”という見事な発想の原作をどのように映像にしたのか楽しみに観てきました。
原作とはストーリーもキャスティングイメージも違っていますので、どちらも楽しむことができると思います。
主な登場人物
遼一:山田涼介
主人公・大学生
真希:芳根京子
遼一の幼なじみ
杏子:蓮佛美沙子
遼一の恋人
高原:佐々木蔵之介
弁護士
七海:泉里香
高原事務所のスタッフ
水野里香:戸田菜穂
高原の元妻
外山:ブラザー・トム
杏子が働く喫茶店のマスター
あらすじ
遼一は恋人の杏子にプロポーズをし快諾を得た。
しかしその直後、杏子と連絡が取れなくなっていた。
久々に駅のホームで杏子を見かけたので声をかけると、遼一のことを「知らない」という。
遼一の大学に弁護士の高原が講演にやってきた。
講演中、遼一が高原に質問したことがきっかけで終了後、ふたりで話すことになった。
話題が“記憶屋”のことになり、高原が興味をもつ。
高原は妻と離婚していたが、幼いひとり娘を溺愛していた。
しかし脳の病気でいつ亡くなってもおかしくないと医者より言われていた。
高原は自分が亡くなった後、娘を悲しませたくないため、娘から自分の記憶を消して欲しいと記憶屋に頼みたいとのこと。
遼一は杏子の記憶が消えてしまったのは“記憶屋”のしわざなのか、確かめたかった。
二人で記憶屋について探る日々が始まった。
感想
遼一と真希の出身地が広島という設定でした。
広島弁で会話をしたり、カープ好きをアピールしたりといった広島色前面押し。
カープファンの人が製作者側かスポンサー側にいたのでしょうか。
または瀬戸内海の美しい景色をとりたかったのでしょうか。
どこを舞台にするのかは自由ですのでどこでも構わないのですが、印象に残りました。
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佐々木すみ江さんが御出演されていたのを拝見できたのは嬉しかったです。
2020年に2本スクリーンで観ることができそうです。
2020年1月「記憶屋」
2020年3月「もみの家」
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原作だと弁護士の高原は30代前半くらい、外山は20代くらいのイメージでした。
映画は誰がキャスティングされるのか、楽しみにしていましたが、年齢が随分高めの
高原弁護士
=佐々木蔵之介さん
外山
=ブラザー・トムさん
でした。
高原弁護士
=20代~30代前半
外山
=20代
のイケメンでキャスティングできたなら、映画のイメージも随分違ったのではないかと思います。
その年代の若手イケメン俳優は大勢いるのにな~。
原作では独身の高原弁護士を、離婚していて娘がいるという設定にしたかったとしても、娘があんなに幼いなら30代でも全然アリだと思います。
これは推測ですが、
山田涼介さんを映画の主役に際立たせるためには、同じように若くて人気のある若手イケメンを比較対象として登場させるわけにはいかない
といった事情のために
年齢をぐぅんとあげて佐々木蔵之介さんやブラザー・トムさんをキャスティングしたのではないでしょうか。
ジャニーズですし。
それは大人の事情なのかな~
と勘ぐってしまいます。
主演よりも人気が出てしまう助演っていますからね。
そう思うと、原作と大幅変更のストーリー構成やキャスティングなど
仕方がない
ことだったのかな
とも思いますし、その中でよくまとめられていてさすがだなという感想を持ちました。
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芳根京子さんの熱演が良かったです!
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小説『記憶屋』の感想はこちらです↓