映画『運び屋』クリント・イーストウッド主演〈最後までハラハラ〉
88歳の高齢でありながら監督と主演を務めるクリント・イーストウッド見たさで映画を観ました。
どんな展開になるのか、ほぼ予備知識なしです。しかし捕まったから実話として残っているのでしょうから、最後は捕まるんでしょう。ノンキに犯罪を繰り返してはいるけれど、どんなふうに捕まるんだろうかと思いながら観ていました。
黒人差別と不法入国者の時事問題も含めたり、銃社会の怖さも表現したり、随所にアメリカらしさを感じる演出です。
平凡な園芸家だったのに、1度きりと思っていたのに、運び屋にはまっていく様子や、自分はそのつもりはなかったのに組織に組み込まれ逃げ出せない状況になっていく過程と、なんとしても麻薬組織を捕まえたい警察の捜査の様子が交互に展開して、場面が追い詰められていきます。結構ハラハラさせる場面もあり、「この先、観てられない」と思ったほどです。
そしてなんといっても1番の見せ場は、逮捕の場面。
アメリカらしく、ヘリまで出動して追いかけます。
そして、「あー、捕まるんだ」とわかった時のイーストウッドの表情が素晴らしい。画面全体に絶望感が映し出されたかのようでした。
しかしストーリー的には捕まって良かった。捕まらなかったら、組織に殺されていたでしょうから。刑務所で大好きな花を育てる労役に励む姿にホッとするラストでした。
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