ドラマ『ルパンの娘』最近類をみない傑作ドラマ♪

2019年秋

久々におもしろいドラマに出会いました!

フジテレビ
『ルパンの娘』
です。

最終的に評価は割れたようですが、私自身の中では「傑作」として残りました!

ドラマも人それぞれ好き好きで、自分が好き!と思ったものが必ずしも多くの人も好きとは限らないし、反対もそう。私は相変わらず“他人はどう思おうと好きなものは好き。つまらないものはつまらない”とマイペースで観ています。

初回がどんなにおもしろくても回を重ねるとつまらなくなったり、最初がおもしろくなくても徐々におもしろくなるパターンもあり、おもしろいドラマを逃してしまうのは損なので、ほぼ全ドラマを3話くらいまでは観てみるということをやっていた時期もありました。

 

 

最近のドラマは

今は個人的には“ドラマ不作”の時代だと思っているので、全ドラマを観るということはやめてしまって、気になるドラマは第1回目は観るけれど、つまらないと思ったらその第1回目さえ全部観ないでやめてしまいます。

“ドラマ不作”の時代なのに、ドラマが増えています。私が不作と思うのはドラマ自体のクオリティ。俳優のレベルはあがっていて、若くてもウマイ役者が増えています。主役のイス取り合戦時代。

逆にドラマスタッフ、とくに脚本家は飛び抜けた人がいなくなった気がします。橋田壽賀子ドラマとか向田邦子ドラマ、倉本聰ドラマなど冠をつけるくらいの脚本家は不在の時代ではないでしょうか。

それはもしかしたら、ドラマの作り方も変わってきているのかもしれません。私は現場のことはわからないただのドラマファンなので、想像するだけですが、複数の脚本家とドラマスタッフでストーリーを練るというやり方だったら、イチ脚本家の特徴は埋もれてしまいます。それが悪いとは思いません。要はおもしろかったら作り方はなんでも構わないと思っています。

せっかく原作がものすごく良くて期待してドラマをみてガッカリといったものもあります。腹立たしくさえあります。

逆にドラマがおもしろくて、どんな原作なんだろうと原作を見てみたら、全然おもしろくなく、ドラマ制作のクオリティに感服したこともあります。

 

 

ルパンの娘は

ルパンの娘は、めざましテレビだったと思いますが、深田恭子さんが番宣をしていたので知りました。

「このドラマを視聴者の方々がどう受け止められるか・・・。(ちょっと心配です)」といったニュアンスのことを言っていました。

どういう意味?!

と不思議に思いましたが、第1回目を観てみて、なるほど~と合点。

今までにないドラマです。

音楽が素晴らしい

まず私がイチ押しなのが、音楽です。
久々ですね!ドラマの音楽が良いと思えたのは。

私は映画やドラマの音楽が好きなのですが、かつてはドラマのサントラCDを何枚も買っていました。普段CDは買わないタチなのですが、今買わないともう手に入らなくなるという気にさせました。

ルパンの娘ではオープニングのテーマ曲、活躍の場面で流れるテーマ曲、肝心のときに流れる曲がすばらしい!
この曲が流れると“ルパンの娘”の曲だなってわかるし、想像をかきたて期待感を盛り上げるピッタリの曲調。このテーマ曲は何度も出てきますが、上出来の曲なので、あきることはありません。大成功だと思います。

最近、こういったドラマ音楽はありませんでした。
ドラマを思い出しても、その曲はまったく思い出せない。

そしてドラマの中に出てくるミュージカル曲。曲自体はその場限りのようですが、マッチしていて、引き込まれます。

その他、BGMが場面に合っていて、近頃のドラマにない、成功だと思います。

 

 

演出が素晴らしい

そして演出もすばらしい!

オープニングの振り付けも、よくよく考えられています。何度も練習したんだろうな~と思います。決めポーズも成功です。

仮住まいの畳の裏側に沈み込むシーンもおもしろいですねー。

深田恭子さんと大貫勇輔さんのミュージカルシーンもなくてもいいくらいのものですが、おもしろいので、あってほしい。全然くだらなくないです。
と思うのはたんに私がミュージカル好きだからでしょうか。
あのシーンのクオリティが高いから見応えがあるからではないでしょうか。

その他、細かい演出も練られていておもしろいのです。

 

 

キャスティングが素晴らしい

深田恭子さんの良さも引き出していますし、新たな魅力も追加しています。
悪人と対決するアクションはちょっと鈍くさいのですが、深田恭子さんだから「ガンバレー」と応援してしまいます。
普段はお嬢様ファッション、マスクをつけると長い美しい髪を垂らしてカッコイイ。

栗原類くんも、自分の部屋にいるだけなのに、家族が戦っている場面では、類くんもマスクをつけて、おおげさな振りをするところが、笑えます。ピッタリです。

栗原類くんはかつて“笑っていいとも”に出演していたとき、なかなかの力量でタモリさんと向き合っていました。“笑っていいとも”は、演者さんは難しいのです。最初から笑わせることができる人はベテランでもなかなかいないのです。栗原類くんは全力で笑いをとっていて「やるな~」と感心していたのを思い出します。

どんぐりさんは、ときどき何言っているのか、セリフが聞き取れないときがあるのですが、出てくるだけでおもしろいですね。

小沢真珠さんも濃い顔で濃い演技が素晴らしい。『牡丹と薔薇』以来のハマリ役ではないでしょうか。渡部篤郎さんとの夫婦役も息がピッタリです。

瀬戸康史くんの純粋でひたむきな、さわやかボーイ役が良いです。白目で倒れるシーンも笑いました。

瀬戸くんの上司役の加藤諒くんも、実際は年下なのに、あの貫禄とハマりっぷり。よくぞキャスティングしてくれました。

マルシアさんは久々におみかけして、個人的には嬉しかったです。レミゼのファンティーヌ役が好きでしたので。

 

ドラマウォッチャーの評価も

土曜日の朝、たまたまテレビをつけたら、ドラマウォッチャーが対談会をやっていました。この放送は初めてみました。

内心では“ルパンの娘”は私は大好きだけれども、ほかの人はどう思っているんだろうと気になっていたので、この番組をみることにしました。

すると4人のウォッチャーのほぼ全員が“ルパンの娘”を大絶賛していたのです。正直、驚きましたけれど、嬉しかったです♪