綾野剛主演映画『ドクター・デスの遺産』あらすじ&感想

人助けと称して助からない病気の人をひそかに安楽死で死に導くドクター・デス。闇サイトで取引されていたため、気づかれなかった犯罪が、子どもの通報で知られることになります。

人助けといいながら、取り調べ最中に言われたひと言でカッとなり、家族も本人も望んでいない殺人に走ったところが、やはり狂っていることを暴く結果に。

綾野剛さんの熱い演技と北川景子さんのクールな表情が魅力的な映画です。

 

 

ドクター・デス

アメリカの病理学者、元医師のジャック・ケヴォーキアンは積極的安楽死の肯定者。自作の自殺装置を使った活動で啓蒙活動を続け「死の医師(ドクター・デス)」と呼ばれた。

自作の自殺装置とは

タナトロン
=チオペンタールにより患者を昏睡状態にし、塩化カリウムの点滴で心臓発作により死亡させる。

マーシトロン
=患者にマスクをかぶせ一酸化炭素を吸入させ、中毒死させる。

どちらを聞いても、恐ろしい。安楽死とは決していえない。苦しんで死ぬことになります。

 

 

あらすじ

警視庁捜査一課の刑事・犬養(演:綾野剛)は腎臓病を患って入院している11歳のひとり娘を持つシングルファザーだ。捜査の合間に度々見舞う。

同僚の高千穂(演:北川景子)は男勝りの良き相棒だ。

その日も病院へ見舞いに来ていた犬養の元に、高千穂が迎えに来た。

子どもの通報だからあてにならないかもしれないが「殺し」だという。

子どもの元に駆けつけると、父親の葬儀の真っ最中だった。子どもが言うには「父親は家に来た医者に殺された」という。

火葬寸前で父親の遺体を引き取り司法解剖する。

すると亡くなる直前に塩化カリウムを投与した、つまり殺しの疑いが見られた。

子どもの母親を問い詰めると、父親は肺がんの末期で自宅に引き取っていた。あまりの苦しさに「死なせてくれ」と懇願され、ドクター・デスに安楽死を依頼したことを白状した。

そこでほかにも依頼者がいるかどうかの捜査、ドクター・デスの捜索が始まった。

すると依頼者数名が見つかった。似顔絵作成のためドクター・デスの顔を聞いてみたが、出来た似顔絵はすべてバラバラで特徴が一致しない。依頼者はドクター・デスをかばって本当のことを言わないのではないか。

高千穂は以前、似顔絵担当だったときのことを思い出す。
「相手のことをおしえたくないときは、最初は嘘をつく。が、最後のほうは本音がでる」ことを。

そこで最後の証言を見直して、作り直すと、ドクター・デスの似顔絵が出来上がった。年配の男性(演・柄本明)だった。

似顔絵を元に捜査をすると、河川敷にいるところを発見、逮捕にいたった。

取り調べる中、その男は「自分はやっていない。頼まれただけだ」という。

その男はドクター・デスではなかった。

ドクター・デスは付き添っていた女性看護師のほうだった。

女性看護師は元看護師の雛森めぐみ(演:木村佳乃)。現在は医療以外のパートで生計を立てていた。

この雛森は「ドクター・デスに日当2万円で雇われていただけだ。人を殺す手伝いをしていたなんて知らなかった」と言い釈放されていたのだった。

雛森は、取り調べされたとき犬養に「薄汚い」とののしられたことを根に持ち、娘に近づく。巧みな言葉と優しさで「父親に迷惑をかけているから死を選んだ方がいい」と洗脳する。

すっかり洗脳された娘はドクター・デスに安楽死の依頼をしてしまう。

 

 

キャスト

犬養隼人:綾野剛
高千穂明日香:北川景子

犬養沙耶香:田牧そら

沢田圭:岡田健史
室岡純一:前野朋哉
青木綾子:青山美郷

馬籠健一:松原正隆
馬籠小枝子:ホーチャンミ

麻生礼司:石黒賢

寺町亘輝:柄本明
雛森めぐみ:木村佳乃

 

映画
『ドクター・デスの遺産』
2020年11月13日

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