映画『あのこは貴族』ラストが意外!別世界の二人の女性
お金に苦労することなく育ったお嬢様・華子の婚活の苦労話、跡を継ぐ者がいない裕福な家の後継者問題、ようやく理想の人と婚約できたと喜んでいた華子の婚約者には地方出身の恋人がいた、そして二人は話し合います。その結果・・・。
世間知らずな華子は結婚を通して、今を生き抜く女性として成長します。
納得と言えば納得のラストでした!
貴族とは
特定の身分や階級に属する人が与えられる権利や名誉、称号を持つ人たち
です。
日本でいえば
古くは、聖徳太子時代の頃の豪族から始まって
平安時代の貴族
明治時代からの華族
まで続きます。
そして太平洋戦争敗北により貴族制度が禁止され、現代日本では貴族という名称、階級は存在しません。
しかし実際には、一般庶民とは明らかに違う身分の人たちが存在します。
あくせく働かなくてもお金に困らず優雅な生活を送っている。聞くと家がお金持ち。それも代々。
貴族という名称、階級はないけれども
「貴族」と思われる人たち。
本作の「あのこは貴族」の「貴族」はそういった意味かと思います。
といいますのも、主人公・華子の父親は整形外科医、その祖父の事業が成功して財をなし、華子も恩恵を受けて何不自由ない生活を送ることができている
といったいわゆる、お金持ちのお嬢様
ですから代々続く「名家」というのとは違います。
でも金持ちも三代続けば、そのふるまいも生活様式も一般庶民とは違う
ということをいっているのかなと思っています。
登場人物
【榛原家】
榛原華子
主人公
三女
27歳
見た目は可憐でモテる。が、おつきあいが長続きしない。
榛原宗郎
華子の父
松濤で整形外科医を営む
榛原京子
華子の母
榛原香津子
華子の姉
長女
息子は慶応中等部
42歳
榛原麻友子
華子の姉
次女
バツイチの皮膚科医
祖父
測量会社を興し財をなす
祖母
三姉妹の中で華子を一番かわいがっている
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相良さん
華子の友人
青木幸一郎
幼稚舎から大学まで慶応
弁護士だが将来政治家に?!
数々の婚活の末、華子がようやく理想の人だと思った男性
時岡美紀
地方出身で大学から慶応
青木幸一郎と同級生でノートを貸してあげたことがあった(が、青木は覚えていないという)。
大学は家庭の事情で授業料が払えなくなり中退。
青木は華子と婚約したあとも、美紀とは続けるつもりだったが・・・。
あらすじ(小説)
年末と正月三が日を帝国ホテルですごすことが恒例となっている榛原家。
その席で主人公・華子(演・門脇麦)は彼氏を家族に紹介するはずだった。
しかしその当日の朝LINEで
「まだ結婚する気はない。タイミングが悪い」
とフラれてしまった華子。
20代後半の貴重な2年間を彼のために費やしてしまったことにあせりを感じ婚活を始める。
が、なかなか良い人に巡り会えない。
姉の夫・真の紹介でようやく理想の男性・弁護士の青木幸一郎(演・高良健吾)と出会う。
幸一郎は華子と9月に出会って11月にはプロポーズをした。
なんの疑いも持たず結婚に突き進んでいた華子だった。
しかし演奏家の相良さん(演・石橋静河)があるパーティで偶然、女性連れの青木幸一郎と出会い、華子の結婚に疑念を持つ。
そこで相良さんは青木幸一郎と一緒だった女性・時岡美紀(演・水原希子)と華子と3人で会う約束をとりつけた。
キャスト
榛原華子:門脇麦
時岡美紀:水原希子
青木幸一郎:高良健吾
相良逸子:石橋静河
平田里英:山下リオ
佐戸井けん太
篠原ゆき子
石橋けい
山中崇
高橋ひとみ
津嘉山正種
銀粉蝶
スタッフ
【監督・脚本】
岨手由貴子
【原作】
山内マリコ
映画
『あのこは貴族』2021年2月26日
公開